夢と希望と

そして力と意志と覚悟があるなら、きっと何でも出来る。

魔法少女まどか☆マギカ最終回感想。

2011-05-17 | 中身
 事故って入院とかしていましたので、先日ようやく最終回を観ました。レイアースの最終回的な巫山戯るな感がありましたけれど、まぁあのお話を纏める為には致し方ない部分もあるのでしょう。あれ以外なら、ほむらがまどか以外の三人を最終戦まで欠落しないようケアして万全の状態でワルプルギスに挑み、無論事前にワルプルギス出現予定地点には幾重にも罠を張り、それこそ出現と同時に戦艦主砲や戦術核でもぶち込む等してまどかの手を煩わせず仕留めるという策がありますけれど……盛り上がりませんしね、お話としては。
 そもそもループ物、つまり記憶を保ったまま何度も時間を遡ってやり直すという行為自体、有り体に申し上げて反吐が出ます。命、時間というモノは過ぎ去れば二度とは戻らない、たった一度きりだからこそ美しく輝くのであって、何度でもやりなおせるなら価値はありません。リセット可能な命と時間には決意も覚悟も伴わず、失敗したならやり直せるという虫酸が走る甘えがあるだけなのですから。そこに「永劫の時を繰り返す悲壮」やら「無限の輪廻に囚われた哀れな魂」やら噴飯物のお題目を貼り付けてみた所で、所詮はクズの泣き言に過ぎません。

 ま、感想を一言に纏めるなら。
「闘争の才能も覚悟も無く、感傷だけで闘おうとする奴はタチが悪いなぁ」
 といった所でしょうか。普段から口にしている事と、何ら変わりありませんね。

復活。

2011-05-13 | 中身
 此処の更新も元より御世辞にも頻繁と呼べる物ではありませんでしたし、御覧になられている皆様に心配をおかけした、という事も無いとは思うのですけれど……一ヶ月ほどの入院生活を終えて自宅に戻りました。
 いやまぁ何があったかと申しますと、先月の10日の晩に夜食を買いに自転車でお出かけしました所、とある交差点で信号無視のトラックに跳ね飛ばされてしまいまして。我ながら面目次第も無い事に回避行動も間に合わず、右側面からの強打をかまされて空を舞い、更に無様な事にまともな受け身も取れずアスファルトに頭から叩き付けられてしまったという次第。車田正美の漫画で良くある吹っ飛び方と大地への激突、あんな感じで概ね間違いではありません。
「くそぅ、不覚……!」とか思いながら速やかに立ち上がり、ひしゃげた自転車を回収して帰ろう等と考えて歩き出したのですが、此処で地面がぐるりと反転しました。そう、バキとかで良くあるアレ。要は頭部に受けたダメージで脳が揺れていたらしく、平衡感覚を一時的に喪失して転倒してしまったらしいのです。まったく、その時の自分を殴り倒したくなる腑甲斐なさ。路面に突っ伏しながら、心身の頑健さだけが自慢のような物なのに、この醜態はどうした物か……なんて思案していましたら、私を跳ね飛ばした車の運転手さん他数名が駆け寄ってきまして連絡先その他を聞かれ、頭部から出血があるから動かしては駄目だとか救急車を呼ぼうだとかいう声が交わされ始めました。当人と致しましては「赤の他人が何を大袈裟に騒ぎ立てているのか。生身対自動車であろうと側面からの奇襲であろうと、予測を怠り回避も出来ず受け身も不完全、つまりは私が相対的に弱いからこういう恥を晒している訳で、それで死ぬならそこまでの生物だったというだけの事。無論この程度、他人の手を借りずとも自分の力で立ち上がって帰宅してくれる」というような思考を行っていましたが、どうにも身体がまともに動きません。ふむ、コレは下手をすると死ぬかも知れないなぁ、そうなると色々中途半端になってしまうなぁ、しかし現実的には全てを綺麗に片付けて死ぬというのも難しい事ではあるし詮無き事態という物かなぁ、等と覚悟を決めた所で意識が途絶えました。

 次に目が醒めたのは俗に言うICUという場所のベッドの上で、時間的には4日後の木曜日。何やら口にはケーブルが突っ込まれ、どうやら呼吸制御をされているらしいと感じましたので、とりあえず身を起こして近くにあったナースコールらしきスイッチを押しました。
 程なくしてやってきた看護師さんはどうも私が起き上がっているのを御覧になって驚かれた様子で、そそくさと医師を呼びに行ってしまいました。この巫山戯たケーブルをさっさと抜いて欲しい物だなぁと考えながら身体が思い通りに動く事を確認していると、いきなり大声で怒鳴られるという、あまり愉快ではない事態に。声の主は外見的にもそれっぽい雰囲気を漂わせた医師で、曰く私は重傷というか重態であって、今動くなどとんでもないとの事。喉のケーブルのおかげで喋る事すら出来ないような状況でしたので、身振り手振りで筆談を要求し、とりあえず意識は明瞭であって身体も思いのままに動く事、これなら呼吸もおそらく可能っぽいので管を抜いて欲しい事などを伝えました。
 ちなみに私の怪我というのは
・全身打撲
・頭部裂傷
・外傷性蜘蛛膜下出血
・右前頭葉脳挫傷
・脳内出血による血腫
 といった物で、脳以外の臓器への損傷や骨折の類は一切無し。血腫で脳圧が上がったりもしたようですけれど、事故当日に手術を行い事なきを得たとの事でした。おかげで髪を切られるというか完全な丸坊主にされてしまいましたが、背に腹は替えられませんし文句を言うのも筋違いという物でしょう。
 ま、色々あって呼吸用のケーブルは即日取り払って頂きまして、ついでにICUから一般の病棟に移る事も出来ました。個室を取りましたのでその日から馬歩站椿もこなせましたし、多少バランス感覚がおかしいかな、と感じましたから狂いを修正する為に医師の勧告は思い切り無視して身体を動かしまくり。
 ところで、病院の食事という物は怪我人病人を衰弱させる事が目的なのではないかと勘繰りたくなる程の酷い代物です。これは私の好き嫌いが激しいという事も大きな要因であるとしても、怪我なんて物は基本的に食べて運動して治すのだと考えていますので、弟に頼んで肉と野菜をたっぷりと調達して喰らい、常日頃同様の鍛錬に勤しみました。
 この結果として、首から下は事故から一週間後には完治の御墨付きを頂き、後は脳内の血腫の吸収消失を待つばかりと相成りました。これがまた退屈極まりなく、当人としては何ら問題のない状態であるにも関わらず、一日の大半をベッドの上で過ごさなければなりません。当然、監視の目を盗んでそれなりに好き勝手はしましたけれど、檻に入れられているように感じて楽しい物ではないのです。
 ですから入院して8日目くらいから退院させて欲しい旨を伝え続け、どれだけ自分が問題無く行動可能であるかをこれでもかと実際に示し続けました。が、病院側の反応は良く言えば思慮深く慎重な物で、なかなか叶わず……こうして丸一ヶ月にも及ぶ入院生活を余儀なくされたという訳で。

 実は交通事故に遭うの、これで二度目。最初のは5歳の頃に道に飛び出して車に吹っ飛ばされるも何故か大した傷もなく済んだという物ですが、まぁ以前にも書きましたように私は集中力が途切れる一瞬というのがあって、その瞬間に致命的なミスを犯す傾向があるようです。そしてそれを解っているなら意識的に警戒して備えなければならず、今回のような事態は本当に醜態以外の何物でもありません。
 現時点では特に障害や後遺症も無く、あっさりと完治した事を幸運と思い、しっかりしなければいけないなぁ、と再認識致しました。