とりあえず3DSの予約も無事に済み、心穏やかに2月26日を迎えられそうで一安心です。ま、私が何をした訳でもなく弟に「予約しといて」と単に丸投げしただけではありますけれど、こういう事に関してのみ、あれは如才ない男ですから適材適所という物で。
そういえばその愚弟曰く、最近PSPが飛ぶように売れているのだとか。これはモンスターハンターポータブル3による効果が大である事は明白ですが、もう一つ、興味深い要素があるように思えます。
それは新年早々に公開された、PS3のルートキー。これはPS3におけるセキュリティ全ての権限を司る重要極まりない物で、通常は変動する乱数錠を複数組み合わせる等して秘匿する、文字通りシステムの鍵と呼べる代物です。
で、そのルートキーがハッカーによって割り出されてしまった訳ですね。元はと言えばPS3の機能の一つとして吹聴していたLinux等のOtherOSインストール機能を、システムの脆弱性を招くとしてSCEがアップデートにより削除してしまった事が発端でした。これに怒った方々が法に則った行動としては訴訟を起こし、その一方で実力行使としてPS3のハックを試みたという流れです。
しかし通常なら前述の通り、ルートキーという物は非常に強固に護られていて、易々と発見出来る物ではありません。それが何故今回、あっさり露見してしまったかと申しますと……これがまたどうしようもない事に、変動しない固定数の錠を用いていたという事らしく。まぁそんな物、突破されない方がおかしい訳です。寧ろそんなので保護しようとしてたSCEの頭がおかしいです。
兎にも角にも結果としてSCEは藪を突いて蛇どころか竜を出してしまい、PS3は今現在、本体の物理的な改造なしにUSBメモリ一つで可逆的なカスタムファームウェアの導入が可能となりました。コピーソフトの起動は言うに及ばず、ISO起動、オンライン・オフラインを問わずゲーム中でのチートなど、やりたい放題。これは長期的に見れば荒涼とした未来があるのみですが、短期的に見た場合、非常に魅力的です。なんとなれば、3万円程度でPS3さえ買ってしまえば後は無料でPS3の全てのゲームを遊べるような物ですので。
ちなみにコレはルートキーというシステムの中核を利用されてしまっている為、オンラインアップデートなどでは塞ぐ事の出来ない致命的な状態です。仮にルートキーを変更などしよう物なら、今度はこれまでに発売されている全てのゲームが使用不可になってしまう訳で、有り体に申し上げれば王手詰み。無論こんなセキュリティ的に危ない物はネットに繋いでおけないので、私はさっさとルータから切断しています。
と、まぁ此処まででもかなりヤバい状況なのは伝わると思うのですが、泣きっ面に蜂とはこの事で、まだ終わりません。PS3というのはPSPと連携するマシンでして、そのPS3のルートキーが割れるという事は、とりもなおさず連動してPSPも丸裸になるという事。
PSPは発売当初からカスタムファームウェア制作者とSCEの壮絶な鼬ごっこが繰り広げられて来ました。その歴史は書き連ねると長くなりすぎますので割愛しますけれど、対策基板の導入により、最新のPSP3000においては恒常的なカスタムファームウェアの導入は不可能となっていました。電源を落とせば導入手順を一からやりなおさなくてはならないという、結構不便な代物しか存在せず、それさえも本体ファームウェアのヴァージョンによっては入れられないという、かなり限定的な物だったのです。
ところが、今回のPS3ルートキー割れにより、PSPまで完全に丸裸となりました。何しろどんな自作プログラムにでも、「これはSCEが認めた正式なプログラムだよ」という署名を施せるのですから、防ぎようがありません。喩えるなら、これまでは警察の目を盗んで窃盗を行っていたのに対し、今は警察を名乗りつつ堂々と略奪が可能になったような物。かくしてPSPもPS3同様、非常に「使いでのある」ハードとなったという次第。巷では、これはSCE自身による焦土作戦的行為ではないかという説まで流れる程です。あそこは既に債務超過でソニー本社の管理下にありますし、本体を売り切りさえすれば良いという話であれば、まるで無いともいえない説なのがまた、生臭い所で。
そんなこんなで。PSPとPS3、どちらもそのままでは大した役にも立たないガラクタ同然ですけれど、弄って遊べる環境が整った今となっては、それなりに楽しめる玩具です。
そういえばその愚弟曰く、最近PSPが飛ぶように売れているのだとか。これはモンスターハンターポータブル3による効果が大である事は明白ですが、もう一つ、興味深い要素があるように思えます。
それは新年早々に公開された、PS3のルートキー。これはPS3におけるセキュリティ全ての権限を司る重要極まりない物で、通常は変動する乱数錠を複数組み合わせる等して秘匿する、文字通りシステムの鍵と呼べる代物です。
で、そのルートキーがハッカーによって割り出されてしまった訳ですね。元はと言えばPS3の機能の一つとして吹聴していたLinux等のOtherOSインストール機能を、システムの脆弱性を招くとしてSCEがアップデートにより削除してしまった事が発端でした。これに怒った方々が法に則った行動としては訴訟を起こし、その一方で実力行使としてPS3のハックを試みたという流れです。
しかし通常なら前述の通り、ルートキーという物は非常に強固に護られていて、易々と発見出来る物ではありません。それが何故今回、あっさり露見してしまったかと申しますと……これがまたどうしようもない事に、変動しない固定数の錠を用いていたという事らしく。まぁそんな物、突破されない方がおかしい訳です。寧ろそんなので保護しようとしてたSCEの頭がおかしいです。
兎にも角にも結果としてSCEは藪を突いて蛇どころか竜を出してしまい、PS3は今現在、本体の物理的な改造なしにUSBメモリ一つで可逆的なカスタムファームウェアの導入が可能となりました。コピーソフトの起動は言うに及ばず、ISO起動、オンライン・オフラインを問わずゲーム中でのチートなど、やりたい放題。これは長期的に見れば荒涼とした未来があるのみですが、短期的に見た場合、非常に魅力的です。なんとなれば、3万円程度でPS3さえ買ってしまえば後は無料でPS3の全てのゲームを遊べるような物ですので。
ちなみにコレはルートキーというシステムの中核を利用されてしまっている為、オンラインアップデートなどでは塞ぐ事の出来ない致命的な状態です。仮にルートキーを変更などしよう物なら、今度はこれまでに発売されている全てのゲームが使用不可になってしまう訳で、有り体に申し上げれば王手詰み。無論こんなセキュリティ的に危ない物はネットに繋いでおけないので、私はさっさとルータから切断しています。
と、まぁ此処まででもかなりヤバい状況なのは伝わると思うのですが、泣きっ面に蜂とはこの事で、まだ終わりません。PS3というのはPSPと連携するマシンでして、そのPS3のルートキーが割れるという事は、とりもなおさず連動してPSPも丸裸になるという事。
PSPは発売当初からカスタムファームウェア制作者とSCEの壮絶な鼬ごっこが繰り広げられて来ました。その歴史は書き連ねると長くなりすぎますので割愛しますけれど、対策基板の導入により、最新のPSP3000においては恒常的なカスタムファームウェアの導入は不可能となっていました。電源を落とせば導入手順を一からやりなおさなくてはならないという、結構不便な代物しか存在せず、それさえも本体ファームウェアのヴァージョンによっては入れられないという、かなり限定的な物だったのです。
ところが、今回のPS3ルートキー割れにより、PSPまで完全に丸裸となりました。何しろどんな自作プログラムにでも、「これはSCEが認めた正式なプログラムだよ」という署名を施せるのですから、防ぎようがありません。喩えるなら、これまでは警察の目を盗んで窃盗を行っていたのに対し、今は警察を名乗りつつ堂々と略奪が可能になったような物。かくしてPSPもPS3同様、非常に「使いでのある」ハードとなったという次第。巷では、これはSCE自身による焦土作戦的行為ではないかという説まで流れる程です。あそこは既に債務超過でソニー本社の管理下にありますし、本体を売り切りさえすれば良いという話であれば、まるで無いともいえない説なのがまた、生臭い所で。
そんなこんなで。PSPとPS3、どちらもそのままでは大した役にも立たないガラクタ同然ですけれど、弄って遊べる環境が整った今となっては、それなりに楽しめる玩具です。