夢と希望と

そして力と意志と覚悟があるなら、きっと何でも出来る。

奴隷制度合法化法案。

2018-02-24 | 中身
 およそ企業にとって最も削減したいのが人件費です。資本家にとって理想の労働者とは、文句を言わず無償で死ぬまで働く奴隷。それを実現する為の「定額働かせ放題・残業代0プラン」法案が今の国会でゴリ押し通過しようとしています。
 冬季オリンピックなんぞに国民の目が向いている隙に、このような重要法案をそそくさと通してしまおうという性根がどうしようもなく腐り果てていますけれども……ま、自民党は昔から一貫して経団連の使用人ですから特に驚くような事でもありません。
 ただ、どう考えても搾取される側の労働者までもが自民党を支持しているという状況は論理的に考えて度し難いものです。国家や企業に滅私奉公したいなんていう惰弱なカスの思考は、要するに信奉対象と自己の同一化による陶酔が根源にあるものと理解してはいますけれども……酔っ払いの思考システムは理解はできても共感はできません。
 酔生夢死など愚の骨頂。お酒でも煙草でも宗教でも愛国心でも何であろうと、依存し酔っ払うのは現実を冷徹に観察し続ける事からの逃避に過ぎません。何事も酔わずに醒めてやらかしたいものです。

さて、どちらが本当の下町ボブスレーでしょう。

2018-02-11 | 中身
ラトビア

かつてエースとして活躍したボブスレーの代表選手が怪我で引退を余儀なくされ、失意から酒浸りの日々を送る。
そこへ彼を幼い頃から応援してきた小さな町工場の社長が声をかけた。
「今度は君が次の世代のために良いソリを作ってみないか」
自暴自棄だった選手は一念発起し、昔の情熱を取り戻して第二の人生に打ち込んだ。

お金も人手もない中、経験と工夫、そして熱意を注いだソリはいつしか世界最高峰の品質を誇るようになり、
今でも従業員わずか6名の小さな町工場が世界中のトップ選手たちから愛され続けている。


日本

大都市東京。官僚と企業が集まって「何か我々をアピールして金と自慢になるものを作ろう」と画策した。
「誰も興味のないマイナー競技なら競争相手が少ないだろう」と目をつけ、ボブスレーのソリでも作って名産物化することにした。
もちろんボブスレーなど見たことも作ったこともないため一応見学してみたが、「こんなもんか。これなら簡単に作れる」と安堵する。
この国の人々はみな国威発揚が大好きだ。
首相が音頭を取り、名だたる大企業が参列し、莫大な税金を投入し、メディアタイアップも万全で一大国家プロジェクトとして進めていった。

しかし、ソリ作りの知識も経験も技術もない彼らに良いものを作ることはできず、五輪の安全基準を満たすことすらできなかった。
頼みの日本代表選手たちすら日本製ソリを拒否し、ラトビア製のソリを使うという。
そこで、貧しい弱小国のジャマイカに日本製ソリを無償で提供して使わせることにした。
飛行機代の捻出にすら苦労する後進国の貧民たちのことだ。性能に劣る粗悪品でもタダとなれば喜んで飛びつくことだろう。

ところが、ジャマイカ選手たちは傲慢にも日本製ソリを嫌い、本番ではラトビア製のものを使いたいと要求してきた。
「日本製のソリは出場基準を満たしておらず、結果以前に失格になってしまう。ラトビア製なら問題ないし、速くて安全」などと主張する。
なんと常識知らずな黒人たちであろうか。無知蒙昧な土人に先進国との契約という概念は理解できなかったようだ。

だが、日本の勝ちだ。こんなときのために契約書に違約規定を忍ばせておいたのだ。
いくら性能が悪くとも、出場基準を満たさなくとも、日本製の宣伝に協力しなければ彼らは3億円の違約金を払わなければならない。
彼らの年収のおよそ200倍の大金だ。小国の労働者風情が大国日本に恥をかかせた報いを、たっぷりと思い知らせてあげようではないか。



 ……現政権が臆面も無くやっているのはクローニーキャピタリズム、日本語では縁故資本主義というものです。縁故関係者や仲間内で国家レベルの経済運営を行い、権益を独占して富を増やしていく経済体制を指します。
 縁故資本主義の何が悪い!などと口にする智恵遅れがいた場合に備えて、どうしてそれが悪いのかも説明して差し上げましょう。
 クローニーキャピタリズムによる共謀関係は、政府内の民主的手続きと市場の自由競争を蝕み、社会全体に短期的・長期的なダメージを作り出すからです。縁故資本主義的社会では、社会の富の大半を権力者とその取り巻きたちが手に入れるようになります。

 競って強者が富を得るのが資本主義社会ではないかと無知丸出しに喚く輩に対しては、踏み込んでこうも添えておきましょうか。
 健全な資本主義社会を維持する為の競争は、そのシステムが公正なものでなければならないのです。国家とはシステムの公正性を管理監督しなければなりません。間違っても権力者が縁故その他によって特定の誰かに肩入れするような事があってはなりません。

 肩入れをするとどうなるのか。その結果がエンゲル係数増加や全世代の貯蓄ゼロ世帯の割合増加であり、森友学園問題であり加計学園問題であり、この下町ボブスレーなどになるわけですね。私などより余程、国賊の称号が似合うのではないでしょうか。

下町ボブスレー(笑)。

2018-02-08 | 中身
 他の製品より遅い・構造が脆弱・機体検査に不合格と、どうしようもない三拍子の揃った劣悪な代物しか作れない無能どもが、そのゴミをオリンピックで使わないなら損害賠償として一台あたり6800万円を支払えとは恐れ入ります。盗人猛々しいとはまさにこの事で、恥という概念を持ち合わせていないのでしょうね。
 そもそも本当に優れた性能の機体なら、日本代表が喜んで使用するものでしょう。納期を守れず要求値も満たせず反省の色も希薄で、4年前にソチオリンピック日本代表の選択肢から除外されたのは当然の帰結として、更に往生際を弁えずジャマイカに売り込んだ挙げ句がこの体たらく。私のように愛国心が欠如していればこそ気楽に笑う対象にもなりますけれど、まさに国辱であり下町ボブスレー関係者は揃って潔く腹でも切るのが美しい国ニッポンとやらのあるべき姿ではないでしょうか。

 しかもこのプロジェクト、何をトチ狂ったのか美談扱いで道徳の教科書にも載っているのだとか。仮にこの案件から得られる教訓があるとするならば、
「己の身の丈を知らず知ろうともしない輩には職人を名乗る資格は無い。己の無能を棚上げして不遇を嘆き怒るのなら乳幼児と変わらない」
という程度の事に過ぎますまい。
 町工場の目標がオリンピックで使われる事だとしても、アスリートの目標はあくまでもオリンピックで勝利する事。自国のナショナルチームに見捨てられるような産廃しか作れない上に、こんな当然の道理も理解できていないから、かくも見苦しい事態になるのです。

DARLING in the FRANXX。

2018-02-06 | 中身
 今期アニメの中で唯一まともに視聴し続けている「ダーリン・イン・ザ・フランキス」。TRIGGERとA-1 Picturestの共同制作、多くの有名クリエイターが参加しているという事で事前の要求ハードルはそれなりに高いものでしたけれども、少なくとも現時点では私にとって興味深い作品です。
 それぞれが花の名前を持つ鋼鉄の乙女フランクスを駆る少年少女達の物語で、そこかしこに性的要素が滲みます。4話の段階では、どう考えてもゼロツーが駆るストレリチアさえあれば他のクソ雑魚ナメクジ機体は不要無用にも思えますが、そこはまぁゴミ虫達の今後の成長次第なのかも知れません。
 そんなわけで百聞は一見に如かず、とりあえず第一話だけでも御覧になってみてはいかがでしょうか。騙されて30分無駄にした!という事でしたら、友に対し相応のお詫びはいたしますので……!


 ちなみに男女が一緒に巨大ロボを操縦する作品というのは昔から枚挙に暇がないもので、愛する者と共にある事で限界を超えた能力を発揮するだとか、オルゴンエネルギーやらプラーナやらで動くだとか様々な理由付けがされてきました。フランクスの操縦形式を眺めた私の第一印象は
「これ超発電ロボ エレガンダー……」
 でした。なにしろ古い作品ですから御存知の方も少ないでしょうし、参考画像を貼っておきましょう。

 もしもエレガンダーだとしたら、現在後背位で操縦していますけれども今後ピンチに陥ると正常位や対面座位に移行する事でパワーアップすると予測されます(