夢と希望と

そして力と意志と覚悟があるなら、きっと何でも出来る。

天狼流指南 基礎知識編その2。

2014-01-05 | 中身
 前回に続きまして基礎知識編、今回はより実戦的な知識として、タイプと技についてです。
 タイプ、というのは水や炎や電気やエスパーなど属性を示すもので、全てのポケモンと技はこのタイプを1種類から2種類保持します。
 ポケモンのタイプによっては、特定の状態に耐性を持つ場合があります。一例としては鋼タイプである場合、毒状態になる事が無く、また砂嵐によるダメージも無効となる。炎属性のポケモンは火傷になる事が無い……といった具合に。

 技に設定されたタイプは、少々複雑です。
 まず、その技のタイプと使用するポケモンのタイプが一致している場合、技の威力は1.5倍になります。これをタイプ一致ボーナスと呼び、非常に重要です。額面上同じ威力の技であっても、タイプ一致か否かで5割も威力が変わってくるのですから。
 次に、相性というモノがあります。
 炎は草に強く、草は水に強く、水は炎に強いといった類のモノで、「ポケモン 相性表」で検索すればこれも幾らでも出てきますので、しっかりと理解する事が肝要です。相性表を理解・記憶する事は基本中の基本、欠かすべからざる基礎の一つ。基礎がしっかりしていなければ、その上に何を積み上げても遠からず崩壊するのみですから……本当にこれだけは把握なさいますように。なぁに、プリントアウトした相性表を片手に実戦を300回程度こなし終える頃には、嫌でも憶えているものですから大丈夫。
 相性の効果としては、威力が2倍として計算される「効果抜群」、0.5倍になる「効果は今ひとつ」、完全無効の「効果無し」、そして等倍の4つが存在します。これにタイプ一致ボーナスを掛け合わせた物が、実際の倍率となる訳です。つまりタイプ一致技を弱点タイプに対して撃った場合、3倍ダメージになる、と。
複数のタイプを持つ場合も同様で、全て掛け合わせます。例として、全国図鑑No.260のラグラージは水・地面の2タイプを持ちます。このラグラージに、全国図鑑No.470のリーフィアが威力90のリーフブレードという技を撃つと仮定しましょう。リーフィアは草タイプであり、リーフブレードも草タイプの技ですから、まずタイプ一致で1.5倍。草は水に対して効果抜群ですから、これを更に2倍。地面に対しても効果抜群ですから、またまた2倍……つまり結果的に6倍で、リーフブレードは威力540相当になるという事です。

 このように、ポケモン自身と技に設定されたタイプというモノは、戦闘において非常に重要な意味を持ちます。くどいようですが、これらの相生相克関係を熟知せずして勝負の場に立つ事は、さぁ刎ねてくれと己の首筋を無防備に晒け出すようなもの。3値を理解し、性格による補正を忘れずに、特性を把握し、タイプと相性を熟知する。そうしてようやく、技の構成であるだとか、具体的な努力値の分配であるだとか、パーティの組み方であるだとか、そういった領域に踏み込む事が叶うのです。
 逆に言えば、それらを習得してしまえば勝利する為に必要な要素の内、「知識」に関しては修めたと申し上げても過言ではありません。
 次回は勝利する為に必要なもう一つの要素……「不動智」について伝授致しましょう。

天狼流指南 基礎知識編その1。

2014-01-05 | 中身
 さて、そんなこんなで今回より天狼流ポケモン術の講釈などをしてみましょう。対象はポケモンなんて今作のXYで初めて触れたというような初心者さんです。いろはのイから解説し、最終的には私が喰らうに足るだけの逸材を養成出来ると良いのですが。くふふふふ。


 まず最初に、ポケモン勝負というものを行い、これに勝つには何が必要でしょうか。
 大前提としてソフトと本体が必要であるとか、そういったつまらない戯れ言は放り投げ、有り体に申しあげるなら……「知識と不動智」です。この二つはポケモン勝負に限らず、およそありとあらゆる闘争に勝利する為に極めて重要な要因となります。
 それでは、知識とは具体的にどういった知識か。
 現在ポケモンは718種が確認されています。何はともあれ、このポケモン達の個々の能力を把握しない事には満足に闘える道理はありません。そこで、ポケモン達の能力を構成する要素を見て行きます。手始めに、通称3値と呼ばれる種族値・個体値・努力値につきまして。

・種族値
 読んで字の如く、種族毎に設定された数値です。ポケモンのパラメータはHP・攻撃・防御・特攻・特防・素早さの6つから成り立っていますが、この能力値の最も基本的な部分を決定します。虎は猫より力が強いとか、隼は芋虫より素早いとか、そういった種族間の差異を示すものです。
 例えばホウエン地方御三家にして我が最愛ポケモン全国図鑑№255のアチャモであれば、
HP 45
攻撃 60
防御 40
特攻 70
特防 50
素早さ 50
 となりますし、世界を創造したとされる全国図鑑№493のアルセウスなら
HP 120
攻撃 120
防御 120
特攻 120
特防 120
素早さ 120
 という数値になっています。これを見ればアチャモは攻撃よりは特攻に優れるという事が判りますし、アルセウスは6種のパラメータ全てが均一に高い事が判ります。そして種族値を観る限り、アルセウスはアチャモより全ての面で優れている、と。この種族値はネットで検索すれば簡単に閲覧可能ですが、たかだか718種程度、全て記憶しておくと便利です。

・個体値
 同じ種族で同じレベルの野生ポケモンを捕獲しても、その能力値はそれぞれ異なります。その要因の一つが、この個体値です。これは個々の才能才覚を示した数値と捉えます。6種のパラメータに対してそれぞれ0から31の数値を持ち、レベル100の時点でこの数値分の違いとなって現れます。無論、高い方が有利であり……31の個体値を、Vと称します。6Vならば個体値全てが31である事を、5Vならばどれか一つを除く5つが31である事を現す訳です。

・努力値
 ゲーム中では基礎ポイントと称されます。しかし努力値という名称の方が既に一般的ですし実状を正確に現していますので、天狼流でもこちらを用います。種族値と個体値は生まれながらの数値であり、後天的に変化しない物ですけれども、努力値は異なります。様々な方法で6種のパラメータのそれぞれに経験を積ませ、任意の数値を伸ばす事が可能となるのです。
 これは無制限にどこまでも伸ばせるという物では無く……努力値の上限はトータルで510、一つのパラメータに対しては255まで。努力値の1/4がパラメータに加算される事になります。故に、努力値の振り分けは4の倍数となるように行わなければ端数が無駄になる事を忘れてはなりません。
 この努力値をどう分配するか、これこそが流儀の秘奥の一つと言えます。


 上記の3値により決定されるパラメータに補正を与える要素が、性格です。性格は25種類存在し、その内の20種類はHPを除く5つのパラメータのどれか1つを1.1倍にしつつ、どれか1つを0.9倍にします。自分の戦術に必要とされるパラメータを1.1倍にしつつ、それほど重要では無いと見切ったパラメータを0.9倍にする性格のポケモンを育てなければなりません。全てのパラメータに対して等倍補正の性格、照れ屋・頑張り屋・素直・真面目・気紛れを敢えて選択する事は……少なくとも私の場合、極めて稀です。

 もう一つ、後天的には変更不可能であり、よく考慮し吟味しなければならない要素として、特性が挙げられます。特性とは全てのポケモンが1種類から3種類の内より一つだけ、生まれながらに保持しているパッシヴ能力です。
 一例として全国図鑑No.282のサーナイトの場合、
・トレース
 戦闘に出た時、相手と同じ特性になる。
・シンクロ
 相手の技で毒、麻痺、火傷になった時、相手も同じ状態異常になる。
・テレパシー
 本来味方を巻き込む範囲技を受けなくなる。
 という3つの中から一つを保有しています。ちなみに一応申し上げておくなら、テレパシーは夢特性と呼ばれるレアな特性であり、野生で捕獲する事は不可能です。
 このサーナイトの特性を眺めてみても、トレース・シンクロ・テレパシーのどれを選択するかによって戦術の方向性が大きく違ってくるのは自明の理。
 
 と、まぁざっとこれらの要素からポケモンの基礎的な能力というのは定められています。俗に言う「厳選」という行為は、具体的には「高個体値で望ましい性格で必要な特性を保持したポケモン」を捕獲、或いは孵化させる事を狙うモノだと認識しておけば、現時点では大丈夫。
 兎にも角にもとりあえず全ポケモンの種族値と特性を把握しておく事です。さもなければ極端な話、ヌケニンに竜星群をぶっ放す等という間抜けな事態に陥りかねませんから。