夢と希望と

そして力と意志と覚悟があるなら、きっと何でも出来る。

魅力、ということ。

2007-04-22 | 静流
 天には清涼な風が舞い、大地には瑞々しい生命力が満ち溢れ、新たな命の流れの礎となる煌めきが眩しい季節となりました。太陽との相対的な位置関係がどのような物であるか、それによって生命体の本質が変化する訳ではありませんけれど……それでも人は幾度と無く繰り返される季節の中に、常に新たな何かを見出す事が出来る生命体なのだと、私は信じています。

 さて唐突ではありますけれど、皆様は今……この瞬間、幸せでしょうか。
実は、こう問いかけさせて頂きますと「普通」とお答えになられる方がとても多かったり致します。特に幸せでも不幸でも無い、楽しくもつまらなくも無い、普通だ、と。
 でも、私は思うのです。「普通」とは、とても寂しい状態であると。
 普通とはつまり、澱みです。何事もなく平穏、という事です。この状態は、実は「退屈」と非常に近しい物であり、退屈は人の魅力を半減させてしまいます。水は澱めば腐る物であり、それは人の心もまた同じなのですから。
 では此処で再び唐突ですけれど、人が身に付け得る、当人の魅力を最大限に発揮する最高のアクセサリとは何でしょうか。
 それは高価な貴金属でも宝石でもなく、「上機嫌である事」だと私は考えます。
 これは即ち、心という器の内部に於いて常に新鮮な流れを維持する事で、平穏無事な日常の中に変化を見出し、感動を忘れないという事。世界を感じ、楽しみ、自らも動き、共に流れ、二度とは戻らぬ一瞬を心に刻むなら、退屈なんていう感情とは無縁で居る事が出来るのではないでしょうか。
 「普通」の一日なんて、何処にも存在しません。どんな一日も、どんな一瞬も、かけがえのない大切な時間。それらを得る喜びを忘れず胸に抱き歩むなら、世界は常に新鮮な輝きに満ち溢れている筈です。

 そして、輝きを失わない心にこそ、幸せは映るもの。
 人の魅力を引き出す最高のアクセサリは、自分自身の心の内にこそ存在しているのではないか、と……私は、思うのです。