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聖闘士聖衣神話EXのアイオロスが発売になりました。予約が間に合いませんでしたので手に入るかどうか微妙だったのですけれど……例によって愚弟めが三箱抱えて帰ってきましたので速やかに一つ強奪し、事なきを得たという次第です。
早速オブジェ形態に組み上げてみましたが、これがなかなかの格好良さ。無印神話で気になっていたリアアーマーの不自然な跳ね上がりも解消され、翼の造形も美しく、形状に関しては文句の無い仕上がりです。ただ相変わらず剛性には不安があり、童心に返って遊ぶと即座にぶっ壊れそうなのが残念なポイントでしょうか。
……まぁそれより何より今回は、ヘッドギアの彩色が施されていないという不良品を引いてしまったのが一番アレでしたけれどね。バンダイにメールはしておきましたが、こういうのは著しくテンションが低下するのでやめて欲しいものです。
さてアイオロスという聖闘士、どうも世間では過剰評価されているように私には思えます。どういった点が過剰評価なのか、さくっと検証してみましょう。
・教皇位を任された?
先代教皇シオン曰く「仁智勇を兼ね備えた射手座のアイオロス、これよりはお前に教皇の座を任せる事にする」という事で、双子座のサガを差し置いての抜擢です。しかしコレ、当のアイオロス本人さえも「は?わ…わたしがですか…」と返してしまう程の不適切人事。神の化身と呼ばれ清く正しく生きている善のサガでさえ、「仁智勇ならばアイオロスに勝りこそすれ決して劣るとは思っておりません。いや、全てにおいてわたしの方がアイオロスよりも勝っています」と口にしてしまうレベル。この人事の本当の理由は、「確かにサガの方が優れてるけど、なんかサガって得体知れないとこあるからやめとこう」というものであり……要するに、アイオロスの能力など関係ないのです。
・悪のサガからアテナを護った?
シオンがあまりにも巫山戯た理由でサガを蔑ろにした事が原因で悪のサガが目覚めてしまい、至極あっさりとシオンは抹殺されました。教皇になりすましたサガは、そのままアテナ暗殺を目論み自分こそが名実共に地上の支配者となろうとします。アテナ神殿というのは教皇の間のすぐ隣ですから、深夜こっそり刺し殺すのは容易な訳です。ところが、その時アイオロスが乱入してきてアテナを奪い逃走。これによりアテナは射手座の黄金聖衣とニケ共々、城戸光政に託されるという流れ。アイオロスこそは我が身を省みずアテナに忠節を尽くした聖闘士の鑑、と言われる所以です。
しかしこれも、追求してみれば疑問点が盛り沢山。そもそも何故、アイオロスは深夜に上半身裸でアテナ神殿に居たのでしょうか。彼が守護する人馬宮は9番目の宮であり、アテナ神殿とはかなりの距離があります。それ以前にアテナへの謁見は教皇のみに許された行為であって、黄金聖闘士といえども勝手にアテナの寝所に忍び込んで良い道理はありません。一応、処女神ですしね。赤子のアテナに対して、まさか劣情を催しての所業ならば……教皇適性以前の問題として黄金聖闘士、いえ人間としての品性さえ疑われます。
・強い?
弱いです。当時10歳というまだ幼い山羊座のシュラに半殺しにされるレベル。しかもあらゆる闘いに於いていかなる勝利をも掴む事が出来るというニケを、アテナと一緒に強奪しておきながらです。アテナ補正+ニケ補正を得ておきながら負けた聖闘士なんて、アイオロスくらいのもの。それはまぁ連れ去られたアテナが本物だなんて誰も思いません。追討を命じたサガ本人も驚いたのではないでしょうか。「あれ、幾ら何でも弱すぎる。あのアテナとニケって本物だったかな?」と。
・指導力?
実の弟のアイオリアからして、あの脳筋ぶり。「えぇい、もはや面倒!」。当人も弱く、人に物を教えるのも得意ではないようです。存在意義あるのでしょうかねこの人。
と、まぁそんなこんなでアイオロスという人物は死後美化されているだけで、実際はかなり大したことないのではないかな、と。良いのですけれどね、サジタリアスのオブジェは格好良いので。
追記
どうもこれ、不良品ではなく仕様の予感。
弟の分も全て同じ状態でしたし、ネットでも同様の嘆きが溢れています。
こういうパーツはメッキの上からクリアイエロー系を吹いて黄金を表現するものなのですけれど、どう見てもクリアイエロー層がありません。これでは頭だけ白銀聖衣です……。
仕様だとすれば交換に出しても同じ物が帰ってくるだけなので、自分でクリアイエローとクリアオレンジを調合して色味を合わせ、吹き付けるしかないのかなぁ、と。
おのれバンダイ。ぐぬぬぬぬ。