夢と希望と

そして力と意志と覚悟があるなら、きっと何でも出来る。

みがわり到着。

2015-02-28 | 中身
 ポケモンセンターで眺めた時に勿論大きさの把握はしていたつもりでしたが、人間の目というのもいい加減なモノで、実際に部屋に迎えてみるとかなり大きく見えます。参考までに、一緒に写っているのがおよそ1/1サイズのヌメラ。我が家で最大を誇っていたでかくまを、体積では凌駕するのではないでしょうか。
 とりあえずマッサージチェアの上が定位置となりまして、鎮座するその姿はとてもとても可愛いものです。必然的にマッサージチェアを使う場合はこの子を抱きながらという事になる訳で、それもまた幸せ。各サイズそれぞれに使い道も考えられますし、良い買い物でした。

戦士の思考形態。

2015-02-24 | 中身
 前書きからかなり間があいてしまいましたけれども、ポケットモンスターアルファサファイア&オメガルビーの感想のようなモノを書き殴ります。
 さて、私がこの作品に尋常ならざる期待をかけていた事は以前の記事の通り。シリーズを通して最も愛着のある作品のリメイクなのですから、設定したハードルはそれはもう天にも届こうかという程に高く険しく聳え立っていました。世の中には対象への愛があれば全てを許し受け容れるという思考の方もいらっしゃる事は存じ上げていますが、私は愛すればこそ些細な瑕疵も我慢がならないという蛮族気質。有象無象の美醜には一切関心は無く、禍福どうなろうと知った事ではありませんけれど、愛するモノが醜悪に成り果てるならば……その時は私がこの手で息の根を止めてくれる、という野蛮な輩です。
 そんなこんなで最大限の期待をしつつも刃の用意もしっかりと済ませてプレイに臨んだ今作は、一言で申し上げるなら期待以上、大満足の傑作でした。
 美しいホウエンの大地と海と空を征く主人公。厳しくも優しい理想の父親であるセンリとの闘い。一人ではポケモンを捕まえる事も出来なかった脆弱なミツルが弱さを克服し戦士として一人前となる過程。ミツルとは対照的に負けても照れ笑いで済ませる戦士としてはゴミ同然な隣のガキ。主人公を程の良い小間使いとしか看做していないホウエン地方チャンピオンのダイゴ。世界の生命を文字通り根絶やしにしかねない力を持つグラードンとカイオーガを我がものとしようとするマグマ団とアクア団。そして画竜点睛としてのエピソードデルタ。余人は兎も角、少なくともこの私にとってはほとんど非の打ち所がない素晴らしく楽しめる作品に仕上がっていたと申し上げて過言ではありません。

 ところでストーリーの〆としてのエピソードデルタ、どうも世間での評判は芳しく無いと耳にします。特に物語の鍵を握るキャラクターであるヒガナという娘が、かなり嫌われている様子。まぁこれは無理もない事で、ヒガナというのは私と同様に己のやりたい事をやる為には他の全てを犠牲にする事を厭わない輩、私が定義する所の戦士という人種だからです。その思考のシステムを、噛み砕いて説明してみましょう。
 ホウエン地方に迫り来る巨大隕石、衝突コースにある天災にどう対処するかというのがエピソードデルタの内容ですけれども、大企業であるデボンコーポレーションとその社長令息であるダイゴは「隕石をこの星ではないどこか別の場所にワープさせる」という手段を立案して実行しようとします。隕石の進路上にワープホールを発生させる為には莫大なエネルギーが必要で、ダイゴ達はこれにデボン御自慢の∞エナジーなるモノを用いようとしました。ちなみにこの∞エナジーという代物の正体は、ポケモンの生命エネルギー。X&Yに於いてフレア団のフラダリが使おうとした古代兵器のエネルギー源と同じものです。とはいえ隕石の衝突により人間達が滅ぶなんて以ての外、公共の福祉の為、ポケモン如きの命を数千数万数億使おうとなんら問題は無いのでしょう。少なくとも、良識ある善良な市民国民であるならそう考えねばなりません。
 しかし、ヒガナはそうは考えませんでした。まず、この世界は人間だけのモノではない。人間がポケモンよりも相対的強者である事を理由に、ポケモンの命を公共の福祉の為に用いると言うのなら、この自分がより強者としてそんな事はさせないと考えます。また、ダイゴ達の用いようとしている手段は隕石をどこか別の場所に放り出すだけの事。それでは隕石が放り出された先にもしも他の生命体が存在したらどうなるのか。突然頭上に隕石が出現し、事態の把握もならぬまま死ぬ。そんな災厄の押し付けを行う事が美しい行為でしょうか。ヒガナは、否と考えます。それが可能性に過ぎず仮定の話であろうとも、そのような手段によって拾った命では胸を張って生きる事は出来ない、と。或いは、こうも言えるでしょう。そんな手段に縋ればヒガナの生命体としての命は生き延びても、ヒガナという意思在る者の矜持は死ぬのです。それでは、どうするのか。そんな手段は論外であり、全力で叩き潰すのみです。もしも代替手段が失敗して隕石衝突により死のうとも、それはヒガナとして死ぬ事。ヒガナとして生きたという事。命あるモノは所詮いつかは死ぬのですし、好きに生きて好きに死ねたなら、それで満足するのが戦士というものなのです。
 そんなこんなでヒガナが隕石衝突への対処策として持ち出した手段は、ホウエン地方伝説のポケモン、レックウザと共に隕石を木っ端微塵に砕き散らすというものでした。
 レックウザは深い眠りについており、これを目覚めさせるにはレックウザ本来の役割……つまりグラードンとカイオーガの争いを制し鎮めるという状況を作り出す事が最も手っ取り早い方法です。そのグラードンとカイオーガは顔を合わせれば相争う性質ですけれども、面倒な事にこの二体も封じられていましたから、マグマ団とアクア団を焚き付けてまずはこれを解放しようとしました。
 ところが、事情を知らぬ主人公がこの目論見を阻止してしまい、当初の計画は頓挫します。それならば、という事でヒガナが選んだ戦術が、レックウザに直接エネルギーを注ぎ、強引に覚醒させるというもの。ホウエン地方の著名なトレーナー達が所有するキーストーンという石を強奪し、この石の力を用いてレックウザを起こそうとしたのです。
 その際、当然ながらキーストーンを所有する者達を力ずくで捩じ伏せて石を奪ったのですけれども、ここもヒガナが嫌われる要因の一つであるようです。ヒガナが暴力と窃盗を正当化しているだとか聞きますが、ヒガナ本人にとって暴力も窃盗も手段に過ぎず、粛々と実行しているだけの事。遵法精神の欠如と言えばその通りではありますが、戦士にとって大切なのは己の矜持のみであって、他人が定めた法律なんてモノには耳垢ほどの価値も見出しはしません。粋がって用もないのに無駄に法を破るような事は面倒ゆえにせずとも、必要とあらば躊躇なく法律など踏み超えるのです。そこにあるのは、自己正当化ではありません。つまり自分はやりたいようにやるから、文句があるなら貴様達も私に対してやりたいようにやるが良いという覚悟。強者が弱者を喰らう、ただそれだけの単純な理に過ぎず、自分が正しいだとか正しくないだとかは、そもそも関心が無いのです。自己正当化などというものは、正当性に縋らなければ闘えない、闘争の才能が欠如した者達がやりたがる事であって……戦士には全く不要なモノなのですから。ちなみに、ヒガナのこのプランはレックウザが長い眠りで想定以上に力を失っていた事により破綻します。主人公がたまたま持ち合わせていた隕石の欠片をレックウザが体内に取り込む事で事無きを得ましたが、この辺りの詰めの甘さというか不手際も、また他人とは思えない親近感を抱きます。とはいえ自分がレックウザを駆る事に拘らず主人公へと継承の儀を行い当初の目的を果たしていますし、リカバリーとしては上々ではないでしょうか。
 ついでにヒガナが嫌われる理由として挙げられるもう一つの要素、ダイゴへの発言に関しまして。私には本気で理解不能なのですけれど、主人公に敗れた元チャンピオンに対して「元チャンピオンさん」と呼びかける事の何がいけないのでしょうか。ダイゴなんぞは、所詮は温室育ちのお坊ちゃん。対アクア団でも対マグマ団でも肝心な時に全く役に立たず、主人公を顎で使って事を済ませようとする殿方であり、歴代シリーズのチャンピオン達の中でもイッシュ地方のアデクと並ぶゴミです。こんなヤツに期待なんて出来よう筈もありませんし、ダイゴに対するヒガナの態度は妥当な扱いであるようにしか私には見受けられませんでした。
 あと、これも戦士ならではの思考システムですから解説しておくならキーストーンを強奪した人達への謝罪が無い、反省の色が見られないという指摘につきましては噴飯物です。反省も何も、キーストーン強奪は必要だからやった事。その行動に覚悟が伴っている以上は謝罪の心なんて存在する道理がありません。反省があるとすれば、それはレックウザの残存エネルギー量の想定見積もりが甘かったという点で、これは誰に対して詫びることでも無く単に自省するだけ。反省してますアピールなんてものは、他者からの評価に価値を見出す人間が同情と憐憫と慈悲が欲しくて行うポーズであり、自己評価のみで完結可能な戦士には全く無用です。そうであるからには、形だけの謝罪などする筈も無いという事がお判り頂けるでしょうか。
 
 ……と、このように戦士的な思考をもってすればヒガナの行動は単純明快、実にシンプルで筋の通ったものです。私にはストレス無く楽しめる本当に素敵なシナリオでした。
 が、しかし。私のような蛮族が楽しめるからといって、それが世間に歓迎されるかというと……これは極めて微妙でしょうね。特に昨今は、国家の命令に逆らうなんてとんでもない、命じられた通りに生きて命じられた通りに愛して命じられた通りに死ぬ事が美徳であるというような風潮が勢いを増しています。自己の矜恃よりも法律を重んじ、やりたい事よりもやらされる事に懸命となり、首輪の自慢をしながら唯々諾々と死んでいく事に幸せを感じる方々から見れば、ヒガナも私も秩序を破壊する害悪に他ならないのでしょう。
 破壊されるような秩序ならば、所詮それまでのモノ。産まれたならば必ず死を迎えると定まっているからこそ、酔生夢死ではつまらないと私は考えます。他人が用意したお酒に浸り、酔っ払って生きるより……どこまでも身勝手に己の矜恃に則り生きて闘い、いつか敗れてくたばり、勝者の血肉となりたいものだと願っています。

心の中で思ったなら。

2015-02-23 | 中身
おいオメーさっきからうるせえぞ 『買いたい』『買いたい』ってよォ~
どういうつもりだてめー そういう言葉はオレたちの世界にはねーんだぜ……そんな弱虫の使う言葉はな……『買いたい』……そんな言葉は使う必要がねーんだ
なぜならオレやオレたちの仲間は その言葉を頭の中に思い浮かべた時には!実際に商品を買っちまって もうすでに終わってるからだッ!だから使った事がねェーッ
ペッシ、オマエもそうなるよなァ~~~ オレたちの仲間なら……わかるか?オレの言ってる事……え?
『買った』なら使ってもいいッ!

 ……という訳で今日は朝の5時からAmazonのポケモンストアに張り付きまして、エルフーンの12インチみがわりぬいぐるみ再販分を確保致しました。2秒間隔で更新をかけ続け、販売が開始されたのは9時59分。無事に購入が完了し、発送メールも届きましたから一安心。土曜日にメガトウキョーまで予約しに行った超ビッグサイズと合わせまして、全種類コンプリートです。
 9時を過ぎたあたりで持続性に欠ける私の集中力が途切れかけたりもしましたけれども、好きな事に費やす為にこそ、力も技もお金も時間もあるのだと私は認識しています。実に幸せ。

ピヨの恩返し。

2015-02-09 | 中身
 お友達の皆様はとうに御存知の事かと思いますけれど、私はかなり冷徹冷淡冷静冷血冷酷な性質です。精神構造が極めてシンプルであり、それに由来するメンタルの強靭さにつきましては全人類ひっくるめても五指には入ろうと自負する程。
 さて、そんな私が先日ふとした気まぐれからNHKの「みんなのうた」を録画しました。「ピヨの恩返し」という曲名が目にとまり、全く期待もせずに。そして実際に視聴してみると……これは、ずるいです。作詞作曲がずるい、歌声がずるい、映像がずるいと三拍子揃ってます。御自慢の強靭な精神を防御力無視で貫通して揺さぶられ、しばらく惚けたようにリピートしてしまいました。

 ちなみに私にとって「ずるい」というのは「おそろしい」と並んで滅多に使わない最高級の賛辞。2月中は放送されているらしいので、御覧になってみる事を強くお薦め致します。

何を取り戻したいのか。

2015-02-04 | 中身
 まずは、こちらのニュースを。政府は国家安全保障局を通じて、「日本への武力攻撃が予測されていなくても『国民に経済的な被害が生じかねない事態』と判断すれば集団的自衛権の行使を認める」などという寝言を通そうとしているようです。なるほど、他国から経済制裁などされようものなら直ちに武威を行使しようという訳ですね。また、他国にて日本製品の不買運動が起きた場合、これも経済的な被害ですから積極的に集団的自衛権を発動するのでしょう。
 政府のこれまでの言動をまとめれば、以下のようになります。
・武器弾薬の補給は戦争への参加に該当しない
・即座に使用される事が確実でなければ戦場に弾薬を補給しても戦闘参加ではない
・憲法解釈は安倍内閣が自由自在に変えられる
・ただし将来他の政権が解釈を変えなおすのは認めない
・アメリカのような同盟国だけでなく、関係が密接なら集団的自衛権の対象となる
・石油や食料をはじめとする経済的権益も集団的自衛権の対象となる
・集団的自衛権に地理的な制約は存在しない

 いやはや、呆れ果てるとはこの事。自民党は是が非でも戦争がしたいようですねぇ。勝手に闘って勝つか負けるか生きるか死ぬかするのは当人の自由ですけれども、こういう輩は自分の身は安全な場所に置きつつ、他人の命を駒として闘いをやろうとするから反吐が出ます。命じられるままに生きて死ぬ、なんて事に喜びを見出す奴隷気質の方々がそんなに多いのだとしたら……ま、一度滅んだ方が良いのかも知れません。