キャンセル待ちの列に譲ってしまおうかと一瞬迷うが初日とは別キャストなのでこらえる。
腰越にはやや重いかと思ったがもはや貫禄的には充分(『あれ』から8年も経っていれば当然か)。概してこちらの組の方が良い出来だったと思うが凸凹が大きい。
演出は戯曲を邪魔しないと思うが群集の扱いはつまらない駄洒落のように寒く。回り舞台に載った丸いテラスは千畝のオペラの円形の鉄条網を巡らした柵を想起させ『鹿鳴館』というタイトルからは程遠いイメージ(嫌いではないけど)
音楽は初日の印象と変わらず、このオペラ化の疑問が残る。
カーテンコールに映し出される若杉は穏やかな表情だが…。
改訂したら・・・また観るんだろうなあ。