2日目ともなると先読みしなくていいだけ余分な事に気がいく。
吉を腰越が歌っため、妄想はおのずと高木東六へ。
留学先がドイツとフランスという事もあってか両者の音楽から受ける印象は大分異なる。しかし、この二人のオペラにはどこか似た印象がある。
一昨年102才で逝った高木は『春香』(1939~1941)を完成させるが1945年空襲により焼失。書き直して1948年に初演している。「夜明け」の後山田は「香妃」を高木は「唐人お吉」を書いた。「香妃」は1981年團によりオーケストレーションされ初演。一方で高木の「春香」は2002年に再演されるまでに53年かかっている。
ここらあたりまで、帰りの車中で書き年代を調べるためごそごそやると『春香』の初演に山田がほぼ同じようなことを寄せていた。どこかで、記憶していたのでしょうなあ。
(未完)