荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

蛇池の土手を壊していた。

2024年06月28日 | 散文

あれっ!蛇池に水が有りません。

この池は昔から水を枯らしてはいけないとの伝説があります。どうしたんだろう?罰当たりな!

土手が新しいです。唐突ですが、あの山が、竜神が越えていった山です。土手を調べてみます。

その前に、ここは竜神伝説の地で、池の奥は湿地帯で小さな観光地であり、遍路路でもあります。従って、昔からあそこにトイレが在りました。田舎の「便所」です。汚なかったです。

ところが、ドアを開けたら便座の蓋が自動で上がりました!我が家より凄い!凄く綺麗になっています!外国人の歩き遍路が多いそうです。

さて、余談はそこそこに、土手へ行きます。

空っからの池です。こんな事をしたら池ません。龍神の祟りがあります。

ショベルカーが動いています。

土手がここで切られています。バチが当たるぞお前ら!

池の向こうは「医王山」です。西暦663年の白村江の戦いに敗れた大和朝廷は、同盟国百済の亡命貴族の指導によって、要所に山城を構築して防御を固めました。ここに「医王山」と左の「永納山」とを結んだ城を築きました。四国に3つ造った古代山城の一つです。

医王山の背後の山塊が、太平記の舞台「世田山」です。西暦1342年の世田山合戦です。

驚いた私は、「いなか屋台 うどん村」にとって返しました。「蛇池の水が無いけど、何があったの?」「水害防止の土手の改修です。補助金が出るちゅうんで工事しとんです」「だって、これから田植えだし、夏場の稲の育成に水が要るだろうに」「もう皆いなちいとしか米作らんけん、山からの水でやって行こや、ちゅう事になったんです」冗談で「龍神様が怒るぞ!」と言ったら、「もう、だあれも龍神さんなんか知らんのですよ」との事でした。

「蛇越しの池 女龍の伝説」はこちら


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