荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

富岡八幡(深川八幡)本祭り

2014年08月23日 | 散文




富岡八幡宮の氏子町内会で3年に1度開催される本祭りがあった。
江戸三大祭りの一つで、52基の神輿が参加する。
ここ東陽3丁目の交差点で、左折する神輿の行列を待つ。
向こうから、続々と神輿がやって来る。





この祭りは別名「水かけ祭り」と言って、見物人はこぞって水を掛ける。
この暑い時期の祭りに水は必要不可欠だろう。
そんな知恵から始まった風習だと思う。

家々ではタライやバケツを用意して、ひしゃくで水を掛けるのであるが、ここの交差点では、消防隊員がホースで水を掛ける。
消防隊員が待ち構えているところへ、神輿に先立って町内会長が「今年も宜しくお願いします」と挨拶して行く。





神輿を先導する役員や手古舞のお姉さん方には掛けない。
対象はあくまでも神輿である。





本物の消防ホースだから迫力がある。
嵐の中の神輿の様相を呈する。





神輿の担ぎ手はここぞとばかり、パフォーマンスを繰り広げる。
パフォーマンスは「差し上げる」「揉む」「回る」など、町内会ごとに振付けてアピールする。
観客がヤンヤの拍手を送って担ぎ手を盛り上げる。




大概は神輿を差し上げてパフォーマンスを完了し、ホースの下を通過して行く。




町内会の写真係も奮戦している。





見物場所を移動して、江戸資料館通りへ行く。
ここは道幅が狭いので神輿が近い。
女性神輿が居た。
女性だってグッショリ。
容赦無し!





道路いっぱいの行列である。
かなり迫力がある。




この通りに、よく行く蕎麦屋がある。
店の前はこの賑わい!
運良くテーブルが一つ空いていた。
当然座ってビールと蕎麦を注文する。





こうして蕎麦を食べながらの祭り見物は最高!
お父さんもお酒を呑んで幸せそう。

女将さんが言う。「担がないのですか?」
「よくこの辺りをフラフラしてますけど、氏子じゃないんですよ」
「あら、そうなんですか!?」





店の前では、この店のおばあちゃんが孫と一緒に水掛けをしている。




やがて神輿が通り過ぎ、ぞろぞろと担ぎ手が歩いて行く横で、おばあちゃんが後片付けをしている。

静かな深川の街に戻って行く。

















コメント
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