通りを抜けて出た住宅街
品のある店が並び、歩道の花は彼女のように可憐に綻ぶ
奧の席は空いていて
流行り風邪の話題や笑い声が、板張りの床に反響しては
安寧でいて気怠い午後
澄まし顔のテーブルは嫌だ
僕の無意識の思考力はこの店に居ることを多分拒んでいたのだろう
とあの時思っていたと、今更気付く
体裁とか取り繕っているあの雰囲気が
とにかく嫌だったんだと
誰もが自分の事は美しく見せたいものだ
常識ぶった非常識な人々に
身の程知らずに苛ついてしまったあの店
品の良さって何?
出来上がった言葉遣い、絹のような髪、七難隠すパステル色
行いの中に品とは何か
そんなことに苛つく僕は?
品のある店が並び、歩道の花は彼女のように可憐に綻ぶ
奧の席は空いていて
流行り風邪の話題や笑い声が、板張りの床に反響しては
安寧でいて気怠い午後
澄まし顔のテーブルは嫌だ
僕の無意識の思考力はこの店に居ることを多分拒んでいたのだろう
とあの時思っていたと、今更気付く
体裁とか取り繕っているあの雰囲気が
とにかく嫌だったんだと
誰もが自分の事は美しく見せたいものだ
常識ぶった非常識な人々に
身の程知らずに苛ついてしまったあの店
品の良さって何?
出来上がった言葉遣い、絹のような髪、七難隠すパステル色
行いの中に品とは何か
そんなことに苛つく僕は?