Catch the words

from Shizuoka/name is "slide"

2008-01-16 | Weblog
動かなくなったオールを手に
小舟の上で歌をうたう

君を思い浮かべて歌おうものなら
沈んでしまいそうなので

僕はすることがなくて困った
霧が深くてどっちに進めばいいか
わからない

やっぱり口ずさんでしまうな
この先、誰にも聴かすことのない
君への歌

魚もくわない
君へのラブソング
流れたオール

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Ring

2008-01-16 | Weblog
限りなく一人のようだが
一人でいるのには限りがある

レジの彼女の微笑みに
心温まる時もあるし

通りすがる老人の足取りが
気になることもある

同じ月を見ているだろう
見知らぬ会ったことのない人のことを
考える時もある

一人
とはいえ一人では渡っていけない
この星の出来事

それがこの世界

世界にならって
今夜も星座の物語は語り継がれて

一人が二人
二人が三人となっていく

そのうち輪になって
この星も
星座の物語の一つになるのかも





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夕焼け

2008-01-15 | Weblog
あと何回
かくれんぼすれば
君は見つけてくれるのだろう

地平線の裏側には今でも
少年の頃見た夕焼け空が
逆立ちしているんだ

赤い空を見ながら
かくれんぼした少年の顔で

宛てどなく僕は
君を探してみるんだ



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コート

2008-01-13 | Weblog
怒りだした君を見て
僕は僕で
困り果てる

笑い出した君を見て
僕は僕で
穏やかになる

君の表情全てが
季節の花のように輝くから

僕は僕で
影のように
青いコート羽織って

深海から輝く全てを
眺めるのさ

海に咲く花になりたいと
溜息つきながら




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Be

2008-01-11 | Weblog
僕の気紛れに付き合ってくれて
僕の言葉を受けとめてくれて
僕の声を聞こうとしてくれて
僕の場所を与えてくれて

ありがとう

こんなたった一言を言う為に
日々の中
ふと立ちどまって君の瞳覗き込めば

きっとそこには
満天の世界が広がっているのだろう

その気になれば
ブラックホールさえ飲み込んでしまう
永遠に続く世界が
見えるのかもしれないな





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