Catch the words

from Shizuoka/name is "slide"

cryin'

2007-09-13 | Weblog
二十歳の頃は、涙なんて知らなかったな。
涙の意味さえ、よく分かってなかった。
泣くことは格好悪いことだと思っていたし、泣く理由も、必要もなかった。
 
道を歩いて、いちいち辿り着く場所には誰かがいて。
一緒に歩いていると、そのうち去っていく。
その手を掴もうとはしないが、後ろ姿を目で追いかけてしまう。
いつも、ここには影さえないのだ。
君の影は、もう夏の炎天下に消えていってしまった。

だから言ったじゃないか、ってね。
何処かから聞こえる気もするが、所詮は一人で生まれて一人で空へ帰るんだ。
知らぬうち、そんな孤独感を誤魔化す為に人々は
誰かと繋がり合いたがる。
誰かの手を、温かい手を、取りたくなるんだ。
冷たい手なんかではなく、いつでも温かい、永遠を感じる手。

真夜中の独り言ほど、犬も食わない、壊れたラジオの雑音の如き厄介なもの。
涙の意味を考えるほど、僕は偉くない、錯覚しきった政治家の如き腹黒さ。

涙は無邪気に流すものだから
意味なんて、考えなくていい。
感情のままに、時代のままに、何かの法則のままに。

しかし、この期に及んで
涙は出ないな。
出なければ出ない程、僕は

僕は、どうしたらいいんだ?





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  | トップ |  »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事