Catch the words

from Shizuoka/name is "slide"

花と星

2014-01-29 | Weblog
昨日の僕の課題は、釈明をすることだった。

古いリビングの壁に掛かった、父の趣味だった蒸気機関車の写真。
その写真には
ここ数日の僕の脳天から立ち昇っていただろう黒煙とよく似ている黒煙が
機関車の煙突から同じように昇っている。

見ていたら、やっぱり釈明しないとな、と思った。
ここで、この課題をクリアしなけりゃあ、と。

そんな黒煙と決着を付けることが、僕が僕に課した昨日の宿題。
だって、父が若かりし頃撮った蒸気機関車の写真
立ち昇る煙は、本当に真っ黒で
もしあれが自分の脳天から出ているのかと思ったら…。
空の国に住む父に、写真を介して『ほれ、がんばれ、やってみなさい』
…なんて言われていたような。

完全にうずくまる前に
まずは、誤解を解かなければ
僕の心はこの先納得いかないまま黒煙にまみれ、
怒りそのものの黒煙が染み込んでしまいそうだったから
僅かばかりの勇気を出してみた。

僕だって、たまには怒る。
いつもは納得いかなくても『はい、はい…』と、頭を下げるばかり。
ちっとも偉かない僕だけど、今回ばかりは納得いかなすぎだったもんで。

ということで、僕は釈明をした。
あれは自分のミスではないと言ってみた。(やんわりと)
そうしたら、すんなり聴き入れられた。
どこまですんなりなのかは…分からないけど、案外意外とすんなりで
肩透かしな位だった…。

夜遅く、誰もいない帰り道、いつの間にか黒煙は消えていて
『やってみるものだなぁ』と思いつつ
いつもの疲れに加え、昨日は課題に挑戦した疲れまでも出てきて
ソファに座った途端
ワンツースリー…で眠りに落ちていた。

そして今頃こうしてパソコンを打つ。
あぁ、僕、何やってんだろ。
でも、一つ課題をクリアできたじゃん?

日々って、こんな喜怒哀楽を順々に味わって
出来れば『怒』と『哀』は味わいたくはないけど
それを補える『喜』と『楽』を味わっていけば良いのだろうな。


帰り道に、いつもの山茶花と会ってきた。
あいかわらずハートの形で
その姿は、疲れた僕には最高に心安らかなる可憐な女神のようだった。
大げさかもしれないけど
僕にとっては、この冬の女神なのだ。

おまけに真っ白い山茶花も見つけて
これは、今日の課題をクリアした褒美なのだと
勝手に決めつけてしまう僕。
山茶花のご褒美で満足してしまう僕っていったい…トホホ。

では二度寝しようと思う。
お休みなさい

今日も良い日を





花は、やっぱり無垢な人
人でないけど、僕には人より人に思える

星は、やっぱり優しい人
人ではないけど、人のように意思を持つ

君たちがいなきゃあ
心の在り処を定めることも出来ない
僕は、君のおかげでここに存在する

その灯火に
黒煙の中に埋もれた自分の姿を炙り出し
無へ向かう為にそっと沈める

どんなに救いになっているか、
知らずに君たちは
微笑んで、輝いている












コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 蒸気機関車 | トップ | 10分 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事