無線室

無線通信、特に受信に関する考察、実験、感想などを‥‥。

新型受信機続々発表!

2008-12-02 14:10:59 | 受信機・アンテナ
 ここへ来て、各社が新型受信機を続々と発表してきています。スタンダードのVX-8(これだけ広帯域受信機能付きアマチュア無線機ですが)や、アイコムのIC-RX7はすでに発売済みとなっています。

 さらに、間もなく発売されるのがエーオーアールのAR-mini。『ラジオライフ』によると、年内にも発売される模様です。ただ、エーオーアールの日本語版サイトではAR-miniに関する記述はありません。英語版でのみ詳しい商品説明がなされているのです。
 しかも、取扱説明書やUSB接続の際のドライバー、ユーティリティソフト「Programming Tool」もダウンロードできます。中身は英語ですが、取説を見ればどのような機能があるのかが一目瞭然です。
 見た目も性能も、アイコムのIC-R5を意識していることは間違いないでしょう。アメリカでは300ドル前後で売られているようですが、日本での実売価格はいかに?!

 そして、去る11月28日にユピテルから発表されたのが、MVT-7500MVT-5500。7500は中~上級者向けの、5500は初心者向けの受信機のようです。
 いずれも共通の筐体を利用し、見た目もほとんど一緒。違うのは、7500がテンキーなどが英語表記なのに対し、5500は日本語表記になっています。このことからも、7500はMVT-7300の、5500はMVT-3400の後継機であることが想像できます。

 画像を見る限り、7500はSSB/CWにも対応したオールモード機と考えられそうです。というのも、周波数が10Hz単位で表示可能となっており、そこまでの分解能があると思われます。(注・結局SSB/CWには対応しませんでした)
 また、microSDに対応しているの点も注目。20000ch分もの膨大な周波数のメモリーに使用できるようですが、録音機能の記述がないところを見ると、microSDに録音できるかどうか微妙なようです。

 一方の5500は、3400よりも盗聴器発見機能を強調しています。最近は、テレビでも「盗聴の恐怖」と題した密着ドキュメントが再び特集されるようになってきました。
 15年ほど前も、当時の『ラジオライフ』編集長が頻繁に出演し、盗聴の実態を放送していましたが、またもや「盗聴」がブームになりつつあるようです。そんな時代背景だからか、メーカーも「これで手軽に盗聴器を発見できます」というのを売りにしたいのでしょう。

 ユピテルの2製品は、価格、販売時期とも未定。あらゆる無線がデジタル化されていく中で、メーカーもあらゆる手段を使ってユーザー獲得に躍起になっているようです。
 また、秋葉原の無線ショップも、まさに風前の灯火。老舗が相次いで閉店していく昨今、ショップ側も新製品で起爆剤をともくろんでいるに違いありません。

 これらの新製品が無線界の活性化を担う人気商品となるか、要注目です!