無線室

無線通信、特に受信に関する考察、実験、感想などを‥‥。

旅客一斉情報もデジタル化、JRアナログ閉局

2010-07-09 04:01:51 | 鉄道無線
 Xデーがついにやってきてしまいました! 首都圏JR列車無線のデジタル化に続き、352.6125MHzの旅客一斉情報もデジタル化してしまったのです。

 7月8日終電前から、旅客一斉情報をワッチしていました。各線で、相次いで線路上へ旅客が転落して防護無線を発報・復位があったようです。そして、アナログ旅客一斉情報最後と思われる情報は、0:00ころの中央快速線における旅客救護。これ以降、放送は流れませんでした。
 終電後、1:30過ぎに調整用とおぼしき電波が数回発射。それからおよそ1時間後には、旅客一斉情報の周波数でデジタル波が開局しました。同時に、デジタル波が開局していなかった352.58125~352.61875MHzにもデジタル波の開局を確認。今現在もデジタル波が継続して送信されていることから、アナログの復帰はなさそうです。

 終電後から初電までの数時間で、車両に取り付けられたアナログ旅客一斉情報の受信機を取り外すのはまず困難。しかし、デジタル受信機を覆い隠すようにアナログ受信機をマウントしているE233系だけは、どうしてもアナログ機を撤去しなくてはいけません。
 それ以外の車両は、ほとんどがアナログ機とデジタル機を並べて取り付けています。とりあえずアナログ機の電源だけ遮断して、撤去はあとでじっくり行うことになりそうです。

 これをもって、3年かけて実施されたJR東日本の列車無線のデジタル化は完了しました。デジタル化は「輸送障害の低減」を目的にしていますが、これで本当に輸送障害が低減したのか要注目ですね。
 有用な無線が聞けなくなってしまいましたが、今後の首都圏のJR運行情報は私鉄や地下鉄で補いましょう。私鉄や地下鉄の大多数は、まだまだアナログですから‥‥。