友人のおうちへお邪魔しました。
89歳のお母さんは、鉛筆を手に「天声人語」をノートに書き写しておられるところでした。
もう4年間続けておられるとのこと。
ノートと鉛筆の準備。
やる気を維持してもらう。
物心ともに見守る娘がいてこそです。
いつものように、お茶をいただきながら、友人とのお喋りの花はどんどん咲きます。
時には、お母さんも話の中に入ってくださいます。
システムキッチンの調理スペースの話をしていたら、お母さんがすっと物差を出してくださいました。
お母さんは和裁をされますので、その物差は鯨尺の2尺差しでした。
(実家にも同様の2尺差しがあります。このサイズ、短かすぎず、長すぎず、重宝します。)
鯨尺の1尺は約38センチ。
2尺が75㎝余りです。
10厘=1分。10分=1寸。10寸=1尺。10尺=1丈。
余談ですが、大工さんは、曲尺(かねじゃく)を使います。
建築関係の単位は、1尺約30.3センチです。
鯨尺とは異なります。
業界が違うと、同じ単位でも長さが違っているので、混乱します。