映像:旧小山内家住宅とふれあい広場の間にある摺鉢山(画面左側)
長勝寺方面から悪戸、相馬村方面に向い「常盤坂会館」の看板が左手に見え、そこから約200m位進むと「りんご公園」の案内塔がある。公園内にはりんごの家、ニュートンのりんごの木、ふれあい広場&ピクニック広場、農機具展示場、レストランなど点在。りんご生産量日本一弘前市のリンゴテーマパークだ。
摺鉢山:園内にある高さ83mの小山。扁平の奇妙な形は藩政時代、大砲や鉄砲の射撃場だったという事で納得。遠くは白神の山々、岩木山、八甲田が遠望、園内が一望出来る
映像:岩手山北側麓、旧松尾村にある八幡平南温泉の男子浴室
岩手山麓の八幡平側に位置するこの温泉、大して期待もせず飛び込んだのだが、
入浴しビックリ、やや深めの浴槽に半立ちで浸かると背中から炭酸泡が伝わる。
此処も、名湯の条件を備えていた。湯は緑がかり、金気臭、金気味、つるつる…
【Data】含重曹・芒硝―食塩泉 45.6℃ PH7.6 源泉:八幡平南温泉(湧宝の湯)
映像:栄華を極めた平泉文化の象徴『大泉が池』を眺める側道に芭蕉の句碑。
大泉が池の南、松尾芭蕉の自筆を刻したもので、地元の方は、これを芭蕉塚と
呼ぶ。 芭蕉の旅路「奥の細道」は元禄文化が平泉文化の様に衰退する事を検証
する旅でもあった、松尾芭蕉にとって、ここ平泉が最北最大の目的地であった。
碑文:「夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡」…松尾芭蕉
イーハトーブの歌人宮沢賢治が中学生の時に大泉が池に佇んで詠んだ歌がある。
「桃青の 夏草の碑は みな月の 青き反射の なかにねむりき」…宮沢賢治
※桃青とは松尾芭蕉の雅号、ここでは芭蕉のことをさす。
解釈:句心、詩心があれば多くは語るまい。五・七・五で平泉の情景を見事に
切り取った天才的な芭蕉の言葉使いに、若き宮沢賢治は感動し、芭蕉塚を変わ
る事の無い大泉が池の水面に封印。そう、水は永遠に変わぬ命の源そして地球
のエネルギーを得、温泉になり、命を養い育む。今年は「命の水」で締めくくる。
参照#松尾芭蕉(奥の細道)探訪紀行