お湯の国 日本

美しい日本の温泉地中心の旅記録(おんせん鑑定士:監修) 【記事・映像は著作権、人権保護法等により無断使用を禁じます】

松尾芭蕉(夏草や・・・平泉毛越寺)

2008年12月25日 |   ✒歌碑句碑 紀行

映像:栄華を極めた平泉文化の象徴『大泉が池』を眺める側道に芭蕉の句碑。

大泉が池の南、松尾芭蕉の自筆を刻したもので、地元の方は、これを芭蕉塚
呼ぶ。 芭蕉の旅路「奥の細道」は元禄文化が平泉文化の様に衰退する事を検証
する旅でもあった、松尾芭蕉にとって、ここ平泉が最北最大の目的地であった。

碑文:「夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡」…松尾芭蕉   

イーハトーブの歌人宮沢賢治が中学生の時に大泉が池に佇んで詠んだ歌がある。
 「桃青の  夏草の碑は  みな月の  青き反射の  なかにねむりき」…宮沢賢治
   ※桃青とは松尾芭蕉の雅号、ここでは芭蕉のことをさす。

解釈:句心、詩心があれば多くは語るまい。五・七・五で平泉の情景を見事に
切り取った天才的な芭蕉の言葉使いに、若き宮沢賢治は感動し、芭蕉塚を変わ
る事の無い大泉が池の水面に封印。そう、水は永遠に変わぬ命の源そして地球
のエネルギーを得、温泉になり、命を養い育む。今年は「命の水」で締めくくる。

参照松尾芭蕉(奥の細道)探訪紀行


コメント    この記事についてブログを書く
« 毘沙門堂(平泉‐仏国土) | トップ | 旭日之湯(八幡平南温泉) »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

 ✒歌碑句碑 紀行」カテゴリの最新記事