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おおかみこどもの雨と雪

2012-12-26 | オススメ本&映画&音楽♪

「時をかける少女」「サマーウォーズ」の細田守監督が描いた最新作「おおかみこどもの雨と雪」。といってもカナリ経ってるけど。

今日、観にいったのだけど、いや~、よかった

おおかみおとこと人間のあいだに生まれてくるおおかみこども~なんて言っちゃうと、ファンタジー的なイメージをどうしても持っちゃうのだけれど、全然そんなことない作品だね、コレは

いや、もちろん、おおかみおとこが出てくるんだから非現実的なんだけども、おおかみこどもが成長していくなかで自分自身を受け入れること、自分の未来を決断していくこと、またこどもの親である花が、親として子どもを見守る姿勢という現実性、誰もが直面する、あるいはしてきた人としての成長が丁寧に描かれていることで、ただのファンタジーでオモシロイ娯楽という軽い感じでなく、しっかりと地に足のついた物語になっている気がする

おおかみこどもの雪と雨の2人。おてんばだった雪は成長していくにつれて人間の世界で、どこか弱く甘えん坊だった雨は人とのかかわりから離れて行き、自然界でそれぞれ生きていく決断をするんだけど、それぞれが人間とおおかみの間で思い悩むところがなんとも言えないのだね

そして、いろんな困難があるなかで花と雪、雨の笑顔がとても印象的。

おおかみおとこに「なぜ「花」という名前なのか?」と尋ねられた際に「どんなに辛いことがあっても無理してでも笑顔で笑って乗り越えて欲しい、という父の想いから」と答えたように、どんなに辛いことやタイヘンなことがあっても笑顔を絶やさない3人がホントにステキなんだね

また、花が揺れている風景、こどもたちがおおかみとして疾走する目線にたった映像、雨の風景など、背景がこれまた素晴らしく美しくて、物語をすごくいいものにしているのだね


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