百田尚樹『永遠の0(ゼロ)』講談社文庫、2009.
日本軍敗色濃厚ななか、生への執着を臆面もなく口にし、仲間から「卑怯者」とさげすまれたゼロ戦パイロットがいた、、、。人生の目標を失いかけていた青年・佐伯健太郎とフリーライターの姉・慶子は、太平洋戦争で戦死した祖父・宮部久蔵のことを調べ始める。
祖父の話は特攻で死んだこと以外何も残されていなかった。元戦友たちの証言から浮かび上がってきた宮部久蔵の姿は健太郎たちの予想もしないものだった。凄腕を持ちながら、同時に異常なまでに死を恐れ、生に執着する戦闘機乗り、、、それが祖父だった。
「生きて帰る」という妻との約束にこだわり続けた男は、なぜ特攻に志願したのか?
健太郎と慶子はついに六十年の長きにわたって封印されていた驚愕の事実にたどりつく。(出版社HPより)
600ページ弱にも及ぶ、長編、、、文庫本としては分厚すぎるため、読み始めるまでに躊躇したけど、読み出すと、スラスラと読めたね祖父を知る戦友の話を聞いていくなかで浮かび上がってくる祖父像、、、断片、断片が繋がりあって、全体像が見えたとき、そこにドラマが待っているんだよね~
読み応えのあるいい本だったね