日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

猫本読書会に参加!

2020-05-02 14:03:00 | 本の紹介
祝日が関係のない仕事なので、今日も良い天気の普通の土曜日です。




『支援者なくとも自閉っ子は育つ』の読書会に参加しました。

読み直して、これまで気がつかなかったり、素通りしていた言葉があったり。自分の読むタイミングで捉えるものが変わりますね。そして、いつ読んでもすごい本だし、良い本です。

2016年の11月だったと思うのですが、浅見さんに「こよりさんとコラボで講演会してください」とお願いして、翌年の3月におふたりの鹿児島での講演会を大盛況で開催することができました。

そのときは「支援に繋がらなくても、お子さんは育つし育てられるよ」ということを知って欲しくて「こよりさんの支援に繋がらずにお子さんを自立に導いた子育てのお話をしてほしい」と思い、講演会を計画しました。

今回、読み返して2015年の時点でこよりさんが「遅れがあったって、治りますし育ちます。」(P 119)と言われてることを改めて確認して拍手!

たぶん、この頃はまだ「早期療育」が言われている真っ最中。

私自身は灰谷さんのブレインジムの講座や発達支援コーチ受講を通して、「できることを増やすことはできるんじゃないの?」と思っていた頃。

ここから、更に4年後にやっと、DSM-5を読んだり、浅見さんの『NEURO』が出版されて、発達障害は「神経発達障害」だ!ということが白日のもとに晒されて、ならば、治るではないか!と確信を得たのです。

本で言語化されたのを読んだのが、2015年ですが、こよりさんはそのずっとずっと前から、「治りますし育ちます」とお子さんを育てていらっしゃったわけで、本当に凄いことだ!と改めて心震えながら読み直すことでした。

だからこそ、この2020年の時点で「一生治りませんませ」と言っているお医者さんや支援者の方がいたら、それは時代遅れ、というより不勉強だし、嘘つきですね。

その「一生治りません」を新コロナ後の医療や療育で継続して行って、一体、誰が得をするというのでしょうか。

日常が崩れたとき、お子さんたちに生じたストレスに対処できないお家の悲惨さを報じる報道を目にしますが、それをこれまで野放しにしてきた医療や療育からの新たな方向転換について、報じられることはありません。言わないだけで、計画されているのかもしれませんね。

話が逸れましたが。

今回読み直して、どうやって自分の感覚、勘、本能を優先して生きていくか、ということもすごく考えました。

こよりさんは、読書家だと思うのですが、その知識に溺れていない。それはご自身のことを学校にある本を片っ端から読んで自閉症の母親の手記を読んで「あ、これだ!」と思われたエピソードでも、悲観するでも楽観するでもなく、淡々と受け止められていることでもうかがえます。

物事の受け止め方、受け取り方は人それぞれではありますが、この知識に溺れず、知恵を増やすようなあり方は、見習いたいなぁと思うことでした。

また、感覚が育つことを待つ大切さや表裏一体の感覚でも同時に育つとは限らない、そんなことも本の中でのこよりさんと栗本さんのやり取りで改めて、認識することでした。

10年がかりで世に出た、直す近道がお家だということを教えてくれた嚆矢の猫本。

浅見さんの今後のZoomでのアナウンスにあった「支援を整理する時代」に突入する今だからこそ読み直して、本当に必要なものを見極める目を養っておきたいですね。







コメント
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