今日は、栗本さんのZoomでの講座でした。
こんなに話す栗本さんを今まで見たかしら、と思うほどこの新型コロナ自粛期間中は、栗本さんのZoomでの講座に参加させていただきました。
家に篭りがちな中、体を使うことに始まり、途中閉塞感のある中での身体との向き合い方、自粛中の栗本さん自身が積み上げた知見のお裾分けと数回あったZoomでの講座。
今回は、急に動き出す社会にお子さんたちが戸惑わない様に、より「今」を意識した多くの質問にもその場で答えてくださったのかなぁと思ったりすることでした。
栗本さんのお話を聞きながら、「子どもと大人の違い」についてや「親・支援する側の思い込みを外す」ということに、深く頷きました。
このどちらにも共通しているなぁと思うのは、「子どもは、今発達途上の存在」という視点でしょうか。
そこを念頭に置いておかなくては、子どもの日々の連続した姿ではなく、ある苦手なところ、未発達な部分にのみフォーカスしてしまい、「できない子」というベール越しに子どもを見てしまうのではないのかなぁ、と思うのです。
その様な雰囲気で見られることを子どもたちは敏感に察知します。そうすると、その苦手なところをどうにかしよう子ども自身ももがくのですが、変に意識しすぎて、更に強固な苦手部分となってしまうことがあります。
または、発達のヌケは埋めないまま、表面上克服した様になって、成人してから疲労や偏りとして出てしまう、そんなこともあるだろうなぁ、と思うことでした。
今日のお話を聞きながら、お子さんにしろ、成人の方にしろ、その方々の感覚過敏をどうにかしたいと思うなら、そのマイナスとなっている過敏のみを見ていてもどうにもならないことに思い至りました。
その人の暮らし、日々の生活、小さなお子さんならば、その生い立ちも思い出してもらいながら、その全部の中から治る端緒を提案してみた方が良いのかもしれません。
芋づる式というか、シャンパンタワーというか、できるところから、その部分をやることでできないことができていく。
それが負担なく、感覚過敏を治していくコツかもしれないなぁと思うことでした。
栗本さんの指導の主役は、本当に徹底してお子さんや困ってる本人だなぁ、私もそうあろうと強く思いながら講座を終えました。
充実の講座、ありがとうございました。