心と体を通して見えてきたもの

個人的な生まれ変わりの体験談。心とは?カルマとは?人間の本質や使命とは?
といったことを考えてます。

第3章 光とともに ナンバー1459

2016-08-20 20:55:47 | Weblog
     ファラディーからマクスウェルへ
ファラディーの時代にエネルギーの保存則が確立されつつありましたが、
ファラディーはあくまでエネルギーではなく力が保存されると考えました。
そのためファラディーは力そのものを物質であるかのように実在するものとみなして、
物質の力の作用の原因と定義して、力の作用による変化の原因を説明しようとしています。
また彼は、電磁気の誘導現象を中心として研究していました。
これは離れたところにある物体に対する作用で、空間を扱うものでした。
彼は物質の間にあるあらゆる空間のあらゆる可能な変化を
目に見える状態にするために、「力線」という表現を使います。
この「力線」は特定の量の力が、どこからどこへ向かって働くのかという
作用の変化が、視覚的に理解できてわかりやくす表現されています。
ファラディーは電気や磁気を伝達することにエーテルが直接関係していて、
その様子を力線として表すことができるのだろうと考えました。
ファラディーの力線の考えに刺激されたウイリアム・トムソン(1827~1907 通称ケルビン卿)は、
この力線の渦は空間を満たすエーテルの連続体の構造を表したものだと考えます。
またエーテルに発生する渦が多種多様な原子になると考えます。
物質はエーテル流体の中での、渦の中心ととらえることが可能かもしれないと考えます。
物質と空間を同一のものと仮定することで、遠隔作用とという概念なしで、すべての
物理現象を説明できる可能性を秘めているという考えの、渦原子の理論を提唱します。
この渦原子の理論はすべての原子が渦から生まれるとして、
すべての物理法則の統合という画期的な理論です。
現代の物質や力を構成する基本単位を1次元のひもとして、ひもの振動や回転によって
表現している超ひも理論(ナンバー455)と渦原子の理論は似ていると言われています。
トムソンは電磁誘導や磁気力を表すためにベクトルを使い始めました。
そして1845年の論文では、電磁誘導を何らかの媒体(現在「場」と呼ばれているもの)
によるというファラディーの考えに数学的な表現を与えました。
これらはのちのマクスウェルの研究に重大な示唆を与えるものです。
彼は空間を満たすエーテルの連続体を想定して、力の伝達は
エーテル中に存在する渦糸によるものだと推定します。
しかし、確実にエーテルが存在するのか、また
渦糸の構造をしているのかといった疑問も残ります。
マクスウェルの時代にはエーテルは実在のものである、という仮説が大前提となっていましたので、
マクスウェルはファラディーとトムソンの考えをエーテルの存在を前提にさらに進展させていきます。
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