こくご食堂

小学生向けこくご塾を創業しました。[こくご]の楽しさを、様々な切り口から発信していきたいと思っています。

[伝えること]

2018-01-21 22:35:52 | アナウンサー教室
はじめまして。2018年春、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。思考・発表・文章にする・を柱に、ディベート・俳句アクティブラーニング・ビブリオ・ロールプレイングなどを取り込んだ授業をします。ブログは毎日更新しています。感じたこと、体験したことを文章にすることは「こくご」です。

「こくご食堂」本日調理する食材は[伝えること]

滑舌よく発声して授業に役立てようと通っているアナウンサー教室が、始まりました。今回から発展になるので、表現が重視されると聞いていました。

年末の最後の授業で、
「発展の最初の授業は【ういろう売り】です。」
と予告されていました。毎晩お風呂にはいるときは、ゆっくり、早い口いろんなバージョンで練習してきました。暗記しています。しかし、どんなテーマが出されるかわかりません。教室の若人達と、どんな授業になるのか、話しがつきませんでした。

授業がはじまると、小柄でとてもパワフルな、私の好きな先生が担当でした。そして、はやり、難しい課題です。
「ういろう売りを、すきなように表現していください。スペースはここをつかってください。」
かなり広いスペースです。そして、座っても立っても歩いてもよい。しかし怪我をしないように。
怪我?以前の生徒で、ジャンプをして天井ギリギリだったそうです。ハードルがあがっていきます。てれずに振り切る。そして表現を3倍増しで。先生の課題を聞いているうちに頭が白くなっていきます。練習時間は10分。実際の「ういろう」という薬を見る、においをかぐ、表現する場所を歩いてまわる。しかし、感情を込めた練習は、それほどしていません。この10分で構成をしていきます。

名前の順番で、毎回真ん中で発表することが多いです。今日も半分くらいの順番です。私の前の女性が、とても上手にやりきりました。大きな声で、無声映画の弁士風。どんどんハードルがあがり、手がふるえてきます。
「前半は、フレッシュなのでみている生徒も新鮮ですが、途中になると飽きてきます。」
「原稿の用紙はおってもよい。」
先生からのアドバイスも、耳に入ってはいますが、心ここにあらずです。とうとう私の番です。

私は「ういろう」の薬の箱を二つ中央に持っていき、あぐらをかきました。そこからスタート。そして途中からスピードを変えて、最後に盛りあげていきました。拍手を沢山いただきました。先生からは、
「何かやってくれると思っていました。」
終わって着席しても、手がワナワナと震えています。震えは止まりません。アドバイス係がきめられていて、アドバイスをいただきます。それから先生のアドバイスです。
「テンポをあげるのはよいアイディアです。そのテンポをあげすぎると滑舌が怪しくなるので、テンポを上げる前をゆっくり読むといいです。いつものテンポで早くきこえます。」
「押し続けるイメージなので、最後を際立たせるために、抑揚をつけるといいです。」
うなずきながら、まだ手が震えていました。いつもそうなのですが、終わってから震えるタイプです。でも、思い切りやることができたので嬉しかったです。

静かなトーンで挑む人、演劇みたいに挑む人、様々なバージョンがありました。最後の男子学生は、途中でジャケットを脱いで投げ、最後はひざまずく構成で、教室の全員から絶賛でした。

全員が終わると、抑揚、間のつけかたなどのレクチャーがあり、半分にわけて練習をしました。同じ言葉ですが、こんなに違って表現ができるとわかり、面白いと思いました。すでに時間は延長していましたが、先生から最後のお題です。
「最後の1行を自分のイメージする人になってやってみてください。」
私は好きな電車の車内放送をする車掌さんをイメージして読みました。他にはブルゾンちえみ風、小学生風、ドラえもん風など様々でした。とても楽しかったです。

「伝える」ということは深いです。それでも、少しその意味がわかったような気がします。来週からも楽しみです。


▲本日の夜みかけた
横浜高島屋前
希望に満ちています
私もがんばるぞ