こくご食堂

小学生向けこくご塾を創業しました。[こくご]の楽しさを、様々な切り口から発信していきたいと思っています。

[希望]

2018-01-18 21:28:29 | 川崎
はじめまして。2018年春、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。思考・発表・文章にする・を柱に、ディベート・俳句アクティブラーニング・ビブリオ・ロールプレイングなどを取り込んだ授業をします。ブログは毎日更新しています。感じたこと、体験したことを文章にすることは「こくご」です。

「こくご食堂」本日調理する食材は[希望]

このブログを書くために、悩みました。悩みぬいた結果、まず第一弾として、こちら「希望」サイドから書こうときめました。

年末から年始にかけて、いつもより本を読む機会が増えました。そのうちの一冊がこの本です。

▲ルポ川崎(磯部涼著・株式会社サイゾー)  2017年12月26日初版発行。
発行とほぼ同時に購入しています。


▲本の帯


私は川崎に在住して今年の7月で25年になります。結婚を機にこの街に住み、もう生まれ育った横浜に住んでいた年月を超えました。今年度、川崎で塾を創業するにあたり、まだ知られていない川崎を紹介できればいいと思っていました。

年末に川崎駅周辺の仕事が多く、ラゾーナ川崎の地下にある丸全善書店にはよく足を運んでいました。実は、この本を読む前に読んでいた本があり、それからこの本にたどりついたのです。しかし、その本のことは、まだ文字にする自信がないので、まずは先に「ルポ川崎」からと思いました。

この本には川崎南部と言われる地域にスポットがあてられています。川崎の川崎らしい地域でしょう。しかし、川崎に住んでいる私もしらない川崎が沢山ありました。この本のことだけで、ブログを何回もかけそうですが、今回は「BADHOP」というラップグループのについて書こうと思います。彼らは川崎南部の出身です。我が家の次男と同じ年と知り、びっくりしました。次男に聞いてみると、成人式で見たと言っていました。この本には成人式の写真も掲載されていて、スーツでスタイリッシュな姿です。高校生RAP選手権というイベントで優勝したのが、このBADHOPのT‐Pablo。そこで人気がでたそうです。インターネットで音楽を聞いてみました。歌詞をリリックというそうですが、とてもストレートです。私は以前からPAPをする人達を尊敬しています。韻をふむのは、日本語ではとても難しいといわれています。とても頭がよくないとできません。フリースタイルという対戦形式では、相手のリリックにこたえながら、相手を攻撃して韻を踏んでいく。すごいです。RAPが、若者の心の支えになっていて、夢を持つひとつになっているようです。
昨日は、代官山の蔦屋書店でこの本のトークショーがありました。旬な本を読み、作者と写真を撮った細倉真弓さんが来場されます。福島のことを本にしている、開沼博さんというかたもご一緒されました。

一番気になっていたことがありました。川崎や他の地方の若者の夢の一つに「RAP」や「スケボー」がなっているとしても、それもできない若者はどうなるのか?ということでした。質問することもなく、作者の磯部さんは、その点に触れていました。そこに問題はありますが、「RAP」でアメリカンドリームを実現したような「BADHOP」を応援したいと思いました。彼らは地元で無料のライブをしていますが、そこには中学生もたくさん見にきていたそうです。若者の文化になっているのです。

この本で印象に残ったのは、297ページにかかれている三行でした。

以下引用
Y「あと、オレ、川崎で子供向けの無料の‘塾‘を開きたい。」
T[タダでゴハンが食べられて、タダでレコーディングができて]
Y「オレらがプロデュースするから、すごいシャレたつくりになりますよ。」

T(T‐Pablo)、Y(YZERR)この二人は双子でBADHOPのメンバーです。彼らの会話、とても胸にしみました。実現したら、とても素敵です。彼らのシャレたつくりの塾で、勉強を教えるお手伝いをさせていただきたいと思いました。そして、もしかして彼ら自身が「勉強したかったな」と思っているのかな?と思いました。

トークイベントの最後に質問をしてみました。
「私のような年齢でも、BADHOPのライブに行っても大丈夫でしょうか?怖い人しかないような気がするのですが。」
「大丈夫です。今度大きなホールでライブがあるので是非行ってみてください。」
とのことでした。

▲サインをいただきました

昨日のトークショーでは、他にも沢山の話があったので、また明日書こうと思います。