こくご食堂

小学生向けこくご塾を創業しました。[こくご]の楽しさを、様々な切り口から発信していきたいと思っています。

[訪問者]

2018-01-02 12:10:49 | 思い出
はじめまして。2018年春、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。思考・発表・文章にする・を柱に、ディベート・俳句アクティブラーニング・ビブリオ・ロールプレイングなどを取り込んだ授業をします。ブログは毎日更新しています。感じたこと、体験したことを文章にすることは「こくご」です。

「こくご食堂」本日調理する食材は、[訪問者]です。

実家は商売をしており、店の入り口は常にオープンしておりました。立退になり、今から20年ほど前にその店はなくなってしまいましたが、今でもその前を通ると当時のことを思い出します。

オープンになっていると、様々な「訪問者」がおります。夕方あたりが暗くなってから、若くて綺麗なお姉さんが走って店に入ってきました。店番をしていた私が出ていくと、
「怖い人が後ろからつけてくるので、少しここに居させてください。」
と言います。奥にいた母が出てきて、少ししてから外をみて誰もいないのを確認してから、お嬢さんは御礼を言って帰っていきました。

またある時は、母が一人で店番をしており、用事がありほんの数分奥にはいりました。もどってくると、店で男の人がおり、仕事のお金が入っているバックに手をかけているところでした。母をみて、男は逃げていったそうですが、母はびっくりしたそうです。怪我をしなくてよかったです。

そして、私が一番嬉しかった「訪問者」。それは、インコです。どこかの家から逃げてきたのでしょうか、黄色いインコが店にやってきました。きっと私たちではつかまえられないので、母が虫取り網で捕まえてくれました。我が家ではペットは禁止されていました。私が生まれる前に「チン」という犬種の「花子」という名前に犬を飼っていました。父はとても可愛がっており、「花子」の死をきっかけに動物は飼わないと決めていたそうです。


▲バイクの上に乗っているのが「花子」

この「訪問者」は、特例で家族の一員になりました。店の並びにはペットショップがあるので、すぐに鳥かごと鳥の餌を買いにいきました。あとでカルシウムの貝を鳥かごに設置しました。私はとても嬉しかったです。そして、餌の交換では、インコが食べた殻があるので、餌の入れ物を取り出し、フーと息を吹きかけて飛ばします。ただ、フンの世話は苦手で母がやっていました。しかし、この「訪問者」前科があるからか、餌の交換で籠をあけた瞬間に逃げていってしまいました。あとには、住人のいない鳥かごは寂しく残っていました。

我が家でも7年前くらいに、私と次男でペットショップに行って犬を見て、他の家族に「犬を飼いたい」とプレゼンテーションをしたことがありました。しかし、幼いころに犬に追い回され恐怖を味わった主人と、生き物が苦手な長男には、そのプレゼンテーションが届かず、我が家にわんちゃんがくることはありませんでした。

我が家の庭には時々「訪問者」がきます。野鳥です。私はカーテンをそーっとあけて静かに見守っています。