alternativemedicine

Studies about acupuncture and moxibustion and Massage.

肩こり

2018-09-03 | 肩こり
「肩こりと痃癖の分析」の講義で、講義中に手を挙げていただくと、
鍼灸学校で、
「狭心症や心筋梗塞で肩こりが出ること」、
「胆石症で肩こりが出ること」、
「胃潰瘍で肩こりが出ること」、
をほとんど教えていない。
 
「肩こり」の鍼灸不適応疾患の鑑別を教えていない

「関連痛(Referred pain)」や「内臓体壁反射」の基礎の部分、「ヘッド帯(Head Zones)」の基礎を教えていない。西洋医学の基礎の部分を教えていない。
「小野寺殿部圧診点」を知っている人が満員の研修室で5人程度でした。藤田六郎先生の丘疹点も、もちろん習っていないです・・・。
 
西洋医学的にも、木下晴都先生をはじめとする科学派の刺法を学んでいない。
ジャネット・トラベルのMPS(筋筋膜性疼痛症候群)の概念も学んでいない。
筋肉の触診法や刺鍼法、危険な刺鍼深度も学んでいない。
 
東洋医学的にも、
肩こりの日本伝統医学(漢方)の見方や処方や歴史を知らない。
江戸時代の本郷正豊著『鍼灸重宝記』を知らない。
肩こりの中医学弁証論治を学んでいない。 
遠隔治療の基礎の部分を学んでいない。
 
これは聴講された方の責任ではなく、教える側の責任だと思います。
普通に考えて、教える側は、言い訳ができない状態だと思いました・・・。
これは「肩こり」の話ですよ。
しかも、講義した研修室は満員御礼の状態でしたが、参加した学生は合計で5人程度でした・・・。本当に限界を感じました。

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