24 黄釈子 Blog 「My Days」by Oldman+1(吉住)

コロナ予防接種0回、インフルも0回、30年間健康診断0回の後期高齢+1、元原告団長の下り坂人生、日々の戯言。

羅針盤

2022年10月11日 | 気象

2022年10月11日(火曜日)午前5時30分:[  13c/20c/20%  ]{ Getup0430 } 晴れ時々曇り

ピラミッドを造る奴隷のように、毎日労働しないと、どうも体重が増えそうだ。せっかく少し瘦せたのに、元に戻ろうとする。「ま、待て、早まるな」と言い聞かせているのだが、この雨が悪い。暇だと、ついつい、何でも口に運ぼうとする。

大洋を航海する船には羅針盤が必要だ。今ではGPSかも知れないが、進む方向性が大事だ。老人と言えども同じではないか? まあ、どっちみち、どの方向に向かっても、その先は奈落だが、日々の生活に明確な方向性は、誰にとっても大事だ。

というわけで、80歳で山椒農家になる、という目標に向かっている日々だが、「山椒?! ブドウはどうや? 知り合いの土建屋の会長は、社長を息子に譲って、シャインマスカットを今年は何百万円か出荷した。農業は金にならんと続かん、趣味ではアカン」と昨日玄関口にやってきた大柄な半農半土建屋が大声で言う。

彼も92歳の母親の手伝いで畑をしながら、農産物を契約スーパーに卸している。価格を安くしているので、いつも売り切れて、その金額が日に3度、スマホに入ってくるという。それが「楽しくて、楽しくて」と。

小銭がチャリンチャリンと音を立ててポケットに入ってくることほど、長生きの秘訣はない。以前読んだ本に、株式投資をしてイキイキしている老婆の話が載っていた。神社仏閣に願い事をするより、はるかに強力なご利益が、お金にはあるのだ。

もっとも、不思議なことに冬を前にしたリスのように、せっせと拾い集めたドングリを隠した場所を忘れてしまうように、「稼ぐ、利益が出る、儲かる」ことにワクワク生命力を発揮するが、その金を使うことには滅多にワクワクしない。使うことにワクワクできるのは、若さの特権。70歳を越えた老人は、世界の絶景を見ても、旅先の美味しいものを食べても、それほど感動できるものではない。感受性が老化してくるのだ。

くだんの67歳の大柄な男は、92歳の母親がすべての金を握って、つい先月、その母親が身内の全てに100万円づつを分け与え、その額が1000万円を超えたとぼやく。毎日、毎時間面倒見て農作業を手伝っている「俺に呉れりゃいいもんを、やらんでもいいもんにまで、やって!」と不満だ。

人生何事にも「不満」は付きまとう。

さあ、今朝はお天気もいいので、村の小学生からの同級生と、互いにヨレヨレだが、神社の境内の草刈りと、神社の内部の清掃をしよう。あさっての準備だ。村の神社も、やってくる神主は若いが、近いうちに、誰も面倒見なくなるだろう。