朝一にミツワまで買い物に出かけ、不足材料を準備して、屋根に持ち上げ、私は段取り係に徹して、北側の屋根からワイフが塗り始めた。炎天下、午前9時半ごろである。
私は、大きな手塗りの刷毛を持って、あちこち、低い姿勢で補助的に塗って回り、時折、ワイフの塗料にシンナーを追加して、仕事の邪魔にならないようにするばかり。だが、何せ直射日光が半端じゃない! 屋根は猛烈に暑いし、頭はクラクラするし、自分でこぼした塗料で、長靴が滑って、もう少しでひっくり返りそうになったら、「邪魔!邪魔!」と叱られた。
10年ほど前か、もっと前だったか、大きな柿の木が西側にあった頃にも、ワイフがモップで、効率よく、うまく塗ってくれて、驚いたことがある。その後は、小柄な知人の職人に、格安で塗らせたのだが、彼は目を悪くしてしまった。したがって、それ以来のペンキ塗り。
数年前なら、緩い勾配のこんな屋根は、走って歩けるほど何でもなかったが、今は、立って歩くだけで、不安を覚えて、軽くバランスを崩しそうになるのだから、思っても見なかったほど、実に厄介。
64歳のワイフは、まだ、その点、足元がしっかりしている。
青い塗料は、私の目論見通り、ジャストだった。11時には、予定通り全部塗り終えて完了。一足先に、部屋に戻った私は、後片付け。ワイフは風呂場に直行した。
その後、片付けついでに、私は余った塗料で自宅周りの手すりなどを塗りたくって、小一時間作業したら、もう、死ぬほど疲れた。汗は山ほど流れ出る。この、異様な疲れはどこからくるのか、不思議。単なる老化か、この暑さのせいか、それとも、何か病気なんだろうか? 例えば、コロナとか。
午後3時を回ると雲が出てきて、かなり涼しい風が出てきた。すると、目の前の田んぼの草刈りを。例の先輩村人が開始。見ていると、ずいぶん、草刈りに慣れてきたのか、作業が早い。どんどん、進むじゃないか!