拾う神

昨年暮れまでもギャーギャーとゴルフしようと騒いでいた金持ち同級生が、今年に入って、時期もよくなったのに、全く誘いのメイル一本送ってこない。しかも、最近、さらに大金を手にした情報まで伝わってきたいるのに、全くの「音無し」。

こっちは想定外の金欠で、誘いがないのが逆にありがたい状態だから、コロナ自粛が貧乏な私に「エール」を送ってくれているわい、と心ひそかに貧乏神の采配を喜んでいたのだが、それにしても余りにも音信不通も不審に思ってメイルすると、椎間板ヘルニアを患って、やっと杖を突いて歩ける状態だと寂しいメイル。元気そうな貴君が羨ましい、と。

何とまあ、芦原ゴルフ場の主のような顔をしていた昨年の秋とは、打って変わった返信内容。レクサスの高級車を乗り回し、100万のゴルフクラブのセットを持っていても、使えなくては意味がない。ご愁傷様。こっちは、マスクも買えずに息しているが、そういえば2350円で約29万世帯の福井県民に1世帯2箱の割合で配ったマスク券も、今月末で20万箱余りが売れ残るので、供給元も販売元も困窮して、結局、福井県が買い上げて、備蓄することで収まったらしい。約30万世帯x2箱で、19億5000万円の計画が7億円ほど狂ったようだ。

さあ、それにしても、めちゃくちゃ暑くなってきたが、風があるので助かる。イチゴを山ほど口に放り込んで、少し、作業でもしよう。

マスク相場

2020年5月24日（日曜日）：By Yahoo  [16c/29c/10%  69K72F ]{  Gut0500  } 快晴、夏日

気持ちのいいお天気の朝だが、日中はかなり暑くなる予報。窓のしたの田んぼに水がたっぷりなので、外に出て見にいくと、用水路に水が流れている。用水ポンプを動かしているのだろう。

昨夕は、久しぶりに楽しく、美味しかった。5時過ぎに、天井から垂れ下がった透明で重量感のあるビニールシートに囲まれたテーブルで、私と副会長と幹事の三人が焼き鳥を食べながら飲んでいると（私は、ノンアルコールビールの小瓶だが）、他の6名のメンバーが次々とやってきて、各自が注文した持ち帰りの紙袋を手に帰っていく。

テーブルは四人席だから、「ちょっと、座れば？」と誘いかけても、車を通りに止めているとか、待たせているとか、スーツ姿の会長になると、極端に、そばに近づこうとしない。副会長が小声で、「あいつは、まだ命が欲しいんや」と言って、三人は大笑いする。

その割には、昔ながらの小さなガーゼマスク。からかうと、四枚重ねだという。もっとも、近年心臓のバイパス手術をしたし、糖尿もあれば、高血圧もある持病持ち。「おじじ」とからかって、よくゴルフする自宅近くのメンバーは、奥さんがやってきた。外で、車で待っていたのかもしれない。

あっという間に六人が「来月を楽しみ」にして、焼き鳥の入った紙袋とともに、姿を消した。私たち三人も、副会長の奥さんが迎えにきたのを潮時にして、切り上げる。7時前だったろう。

私が幹事を西村コーヒーの近くの自宅まで送るのに、飲み屋街の片町通りをまっすぐ北上した。土曜日なのに閑散としているのは、いうまでもない。帰り道、不思議と県外ナンバーの車を何台も見かけた。理由はわからない。お盆でもないのになあ。