ひょうきちの疑問

新聞・テレビ報道はおかしい。
2020年のアメリカ大統領選以後はムチャクチャ

娘身売の場合は、当相談所へ御出下さい。伊佐沢村相談所

2015-03-07 10:38:29 | 国際・外交(日米関係)

 

伊佐沢村相談所 

上の写真は、我々の世代にはなじみ深いもの。以前はこの写真、教科書に載っていた。
1930年頃の、日本の写真である。
『娘身売の場合は、当相談所へ御出下さい。伊佐沢村相談所』
(伊佐沢村は山形県)


当時、昭和恐慌のまっただ中。
娘身売り?
今の高校生には分からないかも知れない。今の教科書には載っていないから。
今でいう人身売買。
戦前の日本では当然のごとく行われていた。
良い、悪いではない。事実として大事なのだ。
しかも上の写真は、その娘身売りを行政当局が斡旋している張り紙である。
なぜ行政がそんなことをするのか。
当時は女衒(ぜげん)という人身売買の業者がいた。
食うに困った農民は、足元を見られ、娘を安く買いたたかれて売らざるをえなかった。
そこで農民救済のために、適正価格で娘の身売りを行うために行政が乗り出したのがこの張り紙である。

私が言いたいのはその是非ではない。
こういうことが行われたのが、この時代であったということである。

このことは日本でも朝鮮でも見られたことである。
戦争に慰安婦は付き物である。
これは世界的にも言えることだ。そういう事実が大切なのだ。
若い兵隊たち、明日をも知れぬ兵隊たちを、どうやって統率するかは、軍を統率する者にとって、大事な課題であった。このことは洋の東西を問わない。
戦争と慰安は切っても切れない関係にある。マリリン・モンローだって、ベトナム戦争の慰安に行っている。慰安婦はその延長線上にある。

日本の女衒という人身売買の業者がいたように、朝鮮にもそれと同じ現地の業者がいた。
だから、そういう業者を通じて慰安婦になった女性には、日本人もいたし、朝鮮人もいた。当時朝鮮は日本の領土だったから。
そういう意味で、従軍慰安婦は存在した。

しかしそれが日本軍による強制連行によるものであったかといえば、それは別の問題である。
このことを混同してはならない。
このことを韓国側は、十分な証拠がないまま、日本に対して従軍慰安婦への個人保障を求めている。

置屋(おきや)……現在でも花柳界では、その制度は続いている。もちろん今は人身売買ではないが。
置屋に生まれた女流作家として、先日亡くなった宮尾登美子がいる。よくわからない人は、彼女の小説を一度読んでみるとよい。



そのことと関連して、今の日本がねじれているのは、村山談話の問題である。
一言でいえば、先の戦争での日本の侵略性を謝罪したものだ。
1990年代にこの談話が発表された頃には、欧米側はこのことについて何も言わなかったが、
今のアベシンゾー政権下において、急速にその村山談話の修正が行われようとしている背景には、欧米の意向が絡んでいる。

1990年代には日本の侵略戦争だけが世界的に問題になっているに過ぎなかったが、
2001年の同時多発テロ意向、アメリカの侵略性、さらにそこからさかのぼって、19世紀末の欧米列強の植民地侵略そのものが、世界的に意識され始めている。

『イスラム国』の問題にしても、イラクとシリアはそれぞれ、イギリスとフランスの実質的植民地であった。その国境は民族分布を無視して、イギリスとフランスが1916年のサイクス・ピコ協定で勝手に引いたものである。
欧米側としてみれば、もし日本の侵略性が謝罪されるべきものだとすれば、それは同時に自らの植民地侵略をも謝罪すべきことになる。

そこでアベシンゾーという好戦的な政治家を使って、村山談話の修正を急速に進めようとしているように見えるのだ。
欧米にとっても、日本の村山談話は対岸の火事ではなくなってきているということである。

そしてこのことは、アメリカを中心とする新たな戦争への準備のようにも見える。



5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
安倍政権 (あべべ)
2017-04-25 15:23:46
後半の安倍政権批判を読んで、
前半部分の身売りの話も主観の入ったガセネタだと判断しました。
返信する
Unknown (管理人)
2017-05-19 06:19:53
安倍政権を批判すれば嘘つきだ、ということですか。

パブロフの条件反射みたい。
返信する
Unknown (Pedal)
2017-06-27 01:25:49
Facebookでこの写真を知りました。https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1452379078134074&id=100000859869006
伊佐沢村は現在は山形県の長井市に編入されています。
山形の銀山温泉は現在では大正ロマンの建物群が人気で温泉客を集めていますが、もともと大正時代に発見された銀山の鉱夫や技師を相手にした売春を売り物にする温泉でした。あの建物群も大正ロマンの温泉宿と言うよりは豪華な遊郭としてみれば解りやすいと思います。

朝鮮人慰安婦の問題は、父や叔父たちの話を聞いても水木しげるなどの作品を読んでも、日本兵による強姦やその後の殺害などが多発したこととは別に、強制連行というよりは貧困の中で娘を売るというシステムというか、そんな社会だったのだと思います。
現在の大学生の多くが卒業までに学生支援機構という名の町金に数百万のローンを負わされ、風俗に走る学生もあり、親も薄々知っているとも言われています。
安倍や日本会議の目指す戦前回帰が進めば、形を変えた「親のために身を売る娘達」も「美しい国ニッポン」の一部になっていくような気がして不快です。
返信する
Unknown (Unknown)
2018-10-28 22:35:53
うへええ
昔は大変だったんだなあって思いましたが
いまだと 奨学金がかえせない学生がこんなかんじですよね
返信する
Unknown (Unknown)
2018-12-18 11:29:22
何れにしろ、特亜移民政策は大反対だ。
鎖国の方がマシ
返信する

コメントを投稿