知事「当然の結果」…府教委、学テ開示「強権的」反発の自治体も
読売新聞 より
http://osaka.yomiuri.co.jp/tokusyu/h_osaka/20090717-OYO8T00618.htm
全国学力テストを巡り、17日、市町村別結果の開示へと方針を転換した大阪府教委。
開示を決定した府教育委員会会議では「序列化にはつながらない」と公開に賛成する声が上がり、橋下徹・府知事も「当然の結果だ」と評価した。
一方、非公開としてきた自治体は「主体性を踏みにじられ、強権的だ」などと反発しており、公開か非公開かを巡る論議はなお続きそうだ。
この日の府教育委員会会議では、陰山英男委員が「序列主義につながると言っているのは教師だけではないか」「(順位を)保護者や国民は冷静に受け止めている」と主張。
小河勝委員は、一律的な公開に異議を唱えたものの、「橋下知事らが『税金を使っている以上、全部公開』と主張するのは非常にシンプル」と述べ、全会一致で「開示」が決まった。
上京中の橋下知事は東京都内のホテルで、報道陣に「公表しても大阪府では序列化や過度な競争などの混乱は起こっていない」と府教委を支持する考えを表明。
非開示を主張する文部科学省には「逃げてはいけない」と方針転換を迫った。
自治体側からは、怒りの声が出た。昨年9月、公表を迫る橋下知事を批判した吹田市の阪口善雄市長は「1年もたたない間に府教委の軸がぶれ、点数至上主義に走るのは問題だ」と憤りをあらわにした。
一方、豊中市教委の山元行博教育長は「国の実施要領から逸脱しているのは確か。
情報公開制度との整合性をどう取るのか、国が方向性を出してほしい」と述べた。
文科省初等中等教育局の岩本健吾参事官は「事実なら実施要領の趣旨に反した公表の可能性がある。府教委としてどんな判断があったのか確認した上で対応を考えたい」とコメントした。
(2009年7月17日 読売新聞)
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【私のコメント】
『事実なら実施要領の趣旨に反した公表の可能性がある。』
橋下知事のやりたい地方分権とはこういうこと。
そのうち教える内容まで県によって違うようになるだろう。
お金のある県が強くなる。
地方分権によってお金のない県はますます貧乏になっていく。
大阪は東京に次ぐ大都市である。
「橋下知事らが『税金を使っている以上、全部公開』と主張するのは非常にシンプル」
こんな理屈が通るのだったら、そのうち公立学校に通う生徒たちは丸裸にされてしまうだろう。
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