ひょうきちの疑問

新聞・テレビ報道はおかしい。
2020年のアメリカ大統領選以後はムチャクチャ

アジア株安 米国株高

2013-07-09 08:03:48 | 国際金融

昨日のアジア市場は、ほぼ全面的な株安であった。中国も、アセアン諸国も。
アメリカが金融緩和の縮小に向けて動き出してから、アジア市場からの資金引き上げが続いている。
昨日の日本市場は、アジア市場の全面株安を嫌気して日経平均株価は大幅下落したが、大きな流れからみると、アジア市場の資金がアメリカに引き上げられ、そのアメリカ市場資金の余力を買って日本市場が株高になっているとみるべきだろう。
同時に日米では長期金利が上昇している。(これは長期国債が売られ、国債価格が下落しているということ)

資金の流れは、
アジア → アメリカ
国債 → 株
へと流れている。
だからドルが上昇し、アメリカ株も上昇している。
つまりアメリカは、ドル高・株高というわけだ。

これは逆にみると、アメリカはドル高・株高を実現するために、アジア株を売り、資金をアジアから引き上げ、それをアメリカ市場に流入させているとみることができる。

日本はアメリカ市場が潤えば株が上がるが、アジア株が冷え込めば日本市場も冷え込むというジレンマを抱えている。
アメリカが金融緩和を縮小した結果、アジア市場から資金を引き揚げるというのは、不健全なことである。大国の横暴といってよい。
その大国の横暴にすがっているのが、今の日本であり、それをさらに進めようとしているのかアベノミクスである。

本来ならば日銀の大幅な金融緩和で増やされた日本マネーは、アジアに向かわねばならないのだが、安倍晋三は米国債買いに走っている。
日本のスタンスとして、まずアメリカをファイナンスすることから、すべてが始まるというスタンスなのだ。

衰退するアメリカに擦り寄り、勃興するアジア市場に背を向けることは、長期的には日本の政治に禍根を残すことになる。
非常に近視眼的で短期的な利益しか考えていないのが、アベノミクスである。
参院選を控え、TPP・消費税・憲法改正をするための、方便である。

長期的にはアメリカの、ドル高・株高は続かない。


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