自民党は保守政党を標榜していた。
しかし自民党の政策は保守政党とは受け取れないものであった。
確かに小泉は保守を演出して靖国に参拝したりした。
しかし経済面において自民党が取った政策は、市場原理に基づいた新自由主義であり、従来の保守政策とは似ても似つかぬものであった。
そこには当然アメリカからの圧力がある。
しかし考えてみれば、親米と保守を調和させることは至難の業である。
小泉以前の自民党の巧妙さはその相反するものをうまく調和させてきたことである。
小泉政治以降日本人が気づいたことは、靖国参拝とグローバリズムの間にある越えられないほどの溝である。
市場原理、新自由主義、グローバリズム、格差、貧困、派遣労働、自己責任、
これらは本来の思想からいえば保守ではない。
国民はそんなものを求めてはいない。
靖国参拝を政治的な道具に使い、伝統文化の尊重をお題目のように唱えても、実際にやっていることがそれとは正反対のことなのだ。
これでは国民の支持を得られるわけがない。
自民党は最後の最後まで小泉勢力を一掃することが出来なかった。
大敗した後の今日に至っても、小泉勢力は自民党の中でまだ生き延びている。
自民党は来年の参議院選挙までそう時間はないことを頭に入れるべきである。
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