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岩手県知事 達増拓也:民主党代表選で巻き起こった「オザワ現象」

2010-10-02 10:09:45 | 小沢一郎

The jounal 2010年9月29日 より
http://www.the-journal.jp/contents/yoronz/2010/09/post_87.html


達増拓也:民主党代表選で巻き起こった「オザワ現象」

日本一新の会 達増 拓也
(岩手県知事)

 今回の民主党代表選で、多くの国民が、小沢一郎氏の演説や討論の姿を直接あるいはテレビやインターネット(以下「ネット」)で見聞きし、少なからず驚き、考えさせられた。
その結果、小沢支持がかつてないほど拡大・深化すると共に、マスコミ情報を鵜呑みにしないで、自分で見聞きし自分で考え自分で判断する態度が、国民に広がった。
これを私は「オザワ現象」と呼んでいる。
脳科学者の茂木健一郎氏も、次のようにツイート(ツイッターでのコメント)している。

「今回、お互いに連絡しあったわけでも、誰かが指示したわけでもなく、心ある人たちの間に小沢一郎さんを支援する動きが自然発生的に生まれたことは、近年の憲政史上、実は画期的なことだったと思う。明らかに質的に違う何かが現れた。その名前はまだない。」

 民主党代表選が始まる9月1日以前から、ネット上では「政治とカネ」問題が虚構であることが様々に指摘されており、全国紙やテレビの異常な小沢叩きが話題になっていた。
マスコミ各社の世論調査の小沢・菅支持率と、ネット調査のそれが、正反対であることも知られていた。

 9月1日、小沢・菅両氏の共同記者会見生中継で、全国に衝撃が走った。
二人の力量の差が、一目瞭然だったのである。
ツイッターにも、
「小沢一郎氏の圧勝だった。正直、ここまで政治家としての資質に差があるとは思わなかった。」
「菅さんはネチネチと個人攻撃するけど小沢さんはやらない。まさか品性の差が記者会見でここまではっきりするとは思わなかった。」
といったツイートがあふれた。

 その後、討論会や街頭演説などを重ねるにつれ、小沢・菅両氏の差に、驚き、考えさせられる国民が増えていった。
ネットで中継を見る人も増えていき、コメントも増加した。
ネット生中継にはその度に千を越える規模のツイートが殺到したが、その大多数は小沢氏を褒めるもので、菅氏を褒めるものはほとんどなかった。
ツイッターで小沢氏を検索すると肯定的意見がたくさん寄せられているのに対し、菅氏を検索するとコメントがほとんどないのも驚きだった。
小沢対菅の戦いではなく、ネット対マスコミ、市民対マスコミの戦いだ、という指摘もあった。

 「きっこのブログ」では有効投票数18114票で、小沢支持70%、菅支持13%だった。
ニコニコ動画では約48000の投票で、小沢77%、菅22%だった由である。

 興味深かったのは、タレントのロンドンブーツ淳君がツイッター上で呼びかけた模擬投票である。
小沢620票、菅367票という結果。
最初は淳君のフォロワー(ツイッターの読者)ばかり投票したようで、菅優勢だった。やがてこの企画がネット上で話題になり、いろいろな人が投票しだすと小沢票が増え始め、後半戦は小沢票ばかりになった。
淳君が理由も求めたので、約千人の様々な理由も見ることができた。
菅支持の理由の約半分は、「首相をコロコロ変えるのはよくない」だった。
続いて目立ったのが「小沢氏はダーティーイメージ」である。
また、菅支持者は、「政治はよく分からないのですが」とか「政治に関心はあまりないけれど」という留保をつける人が多かった。
マスコミ各社の世論調査で菅支持と答える人たちの実態を推測することができるのではないか。

 代表戦の結果が出ると、ネット内には悲憤慷慨が広がった。
印象的だったのは、
「何か今は勝った負けたより、小沢さんにすごく悪いことをした気分。不思議な気分だ。これまで政治家にこんな気分が(ママ)なったことはなかった。」
というツイートである。
自分で見聞きし考え判断する態度で、小沢氏を支持する人々の境地である。
そこには、民主主義の担い手である主権者としての理性と主体性が、感じられる。

 「オザワ現象」が小沢首相実現にならなかったのは残念至極だが、日本を変えうる新しい力が大きく育ちつつあるのは確かであであり、日本一新の原動力である。

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