毎日新聞 2009年10月29日 東京朝刊 より
http://mainichi.jp/select/biz/archive/news/2009/10/29/20091029ddm003020080000c.html
■日銀:CP買い取り年末打ち切り、あすにも決定
日銀は28日、金融危機対応策として、企業の資金繰り支援のために実施している社債やコマーシャルペーパー(CP)の買い取りを
期限の年末で打ち切る方向で最終調整に入った。
金融市場の改善を受けたもので、30日の金融政策決定会合で議論し、了承が得られれば打ち切りを決める。
日銀が超低金利で資金供給する「企業金融支援特別オペ」も期限の年末での打ち切りを議論する。
ただ、特別オペは利用が多く、年度末の企業の資金繰りに支障を及ぼさないようにするため、2010年3月末まで延長する可能性も残っている。
これらの措置はいずれも、08年秋以降の金融危機で企業の資金調達が急速に悪化したため、同年12月以降に相次いで導入した。
ただ、今春以降は金融市場が落ち着いて、日銀による社債・CPの買い取り実績は減少。
日銀の入札で売却希望額が購入予定額を下回る「札割れ」が続出し、特にCPは最近3回の入札で応札がゼロとなっている。
このため、日銀は「役割を終えつつある」(幹部)との見方を強めている。【清水憲司】
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【私のコメント】
コマーシャルペーパー(CP)の買い取りを打ち切るということは、
市場への資金の流れを縮小するということ。
景気の二番底が心配されるときに、
しかも失業者が増えて年を越せない人が昨年以上に増えそうなときに、
日銀のやっていることは我々の常識とはかけ離れているように思える。
日銀は今以上に景気を冷やそうとしているのか。
日銀は銀行のことは考えても国民のことは考えていない。
今こそ市場の資金を増やすときなのだ。
日銀には驚くほど危機感がない。
政府は日銀に対し、もっと積極的な金融政策を指導すべきだ。
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