観光シーズンを迎えた京都で秋の特別拝観や特別公開が始まっています。
行ってみたいところが目白押しですが、
『石』好きとして、ぜひ見てみたいお庭でのんびりしてきました。
堀川五条から2筋西の静かな通りに「真如院」はありました。
歴史を感じるその縁起
織田信長が足利義昭を京都に招くために造らせた庭です。
天下統一の手段として足利氏をまつりあげた史実は誰もが知るところですが、
庭園の愛好家であった義昭のために当時では珍しい形の庭を創作されたのだそうです。
現在では80坪ほどの小さい庭ですが、
小板石を鱗形に敷いて、水の流れと小波を表すという他にない表現方法をとっています。
石灯籠や手水鉢にも珍しいものがあり、他のひとつひとつの石も素敵です。
縁側にゆっくり座って、説明のテープを何度も聞いてきました。
玄関以外は撮影禁止なので、実際でかけて見てください。
戦火と火災に会い、現在のお庭はあの重森三玲氏の作庭によるものです。
各地に名庭が数あるなか、作庭家というと
江戸時代なら「小堀遠州」「上田宗箇」
近代以降なら「小川治兵衛」「重森三玲」の名前を本当によく目にしますね。