~秘められた京の美をたずねて~
普段は非公開の文化財が季節ごとに公開されますが、
冬の特別公開は辰年にちなんだ『龍』と
大河ドラマ平清盛にちなんだお寺が選ばれているようです。
3か所まわると「お茶とお菓子」がいただけるスタンプラリーがあったり
撮影が許されていない写真たっぷりのガイドブックが200円であったりと
かなり力が入っているようですが、平日は人出も少なくありがたいことです。
ガイドブックの目次順というわけではありませんが、
相国寺 法堂・開山堂の「鳴き龍」と「龍淵水の庭」
18年ぶりに公開された大光明寺の「普賢菩薩像」と「心字の庭」
象の背に乗り、胸の前で合掌した美しい普賢菩薩は、「辰」と「巳」年生まれの守り本尊だそうです。
覚えておかなくちゃ
京都五山(禅宗の五大官寺)の第二位に列せられる名刹、相国寺は広大な敷地に
文化財がいっぱいですが、
塔頭寺院である金閣寺、銀閣寺の襖絵など所蔵の屏風絵展が
承天閣美術館で開かれていて
思いがけず俵屋宗達、長谷川等伯、円山応挙、与謝蕪村の大作と一緒に
伊藤若冲の素晴らしい作品を見ることができて、
粉雪が舞う寒さの中、出かけてきたかいがありました。
若冲は錦小路にあった青物問屋の長男として生まれたそうですから、
京都にその作品がたくさん残っているのは当然なのですね。