すっかり暗くなってしまった。
何度も通ったダイニング。
食事の世話をしてくれたスタッフの女の子は、
心からのもてなしをしてくれた。
キュートな二人。
スワヒリ語で「ありがとう(アサンテ)」と言うと、「どういたしまして(カリブ)」と返してくれるのだが、
そのカリブの発音が「カリブゥ~」ってとっても優しく可愛らしい。
私もまねしよう。
最後の夕食を楽しんでいると、突然全ての灯りが消えた!
停電だ。自家発電の機械の不具合らしい。
スタッフ達は冷静に、各々の携帯を懐中電灯に切り替えて照らしてくれている。
私も懐中電灯にして、その上にコーラの瓶を置いて、
辺りをムーディーに照らしてみた。
スタッフが「ワォ!ビューティホー❣️ 今度からやってみる。」と言ってくれた。
ガールスカウトで行なった災害時集会の知識が役に立った。
その夜は、9時頃まで停電が続き、
再び消灯になる10時頃までに、大慌てで娘がパッキングしている。
被災時の停電の苦労を少しだけ体験し、
いかに大変な生活を強いられるのかを理解出来た気がした。
外に出てみたら、満点の星空。
星が降ってくるようだ。
「ユンユンユン ファンファンファン」とUFOを呼んでみた。
「お母さん!ホントに来たらどうすんの⁉︎」と娘。
私にそんな能力は無い。
私はこの夜空を忘れない。
そして、その夜、もう一つケニアならではの体験をした。
眠りについた真夜中。
ベッドの枕元近くのテントの外で動物の唸り声が!
流石の私も目が覚めた。
娘はなにも知らずに眠っている‥‥。
そして全てを理解した。
ショートカットの道の排泄物らしきものと、マサイ戦士の夜回り。
「そうか!あのマサイ戦士が守ってくれる。」
そう思ったら安心して、いつのまにか私も再び眠りに落ちていった。
スリリングな夜が明け、空が少しづつ白み始めた。
この二日間、漆黒の闇の中で眠り、日の出に待ってましたと起きる。
なんて自然なんだ!
しかし、携帯の充電もままならず、明かり確保のためケチケチ節約して使った。
今度来るときは他の荷物を減らしてでも、乾電池式のランタンと携帯充電器は絶対に持って来よう、
と思っている自分が、いかに様々なものに依存しているのかも思い知った。
二日間我が家だったテントに別れを告げ、スタッフさん達にお礼を言い、
マサイ戦士にもお別れを言った。
しばしの私達の素敵なテントだった。
帰りも同じ悪路の道を行く。
なんだか、慣れてしまって写真を撮る余裕が出てきた。
それでも、「わおっ!」「うわっ!」と声が出る。
ジョージさんがクリアすると「おお~!」と拍手!
ジョージさんは「ワッハッハ」と笑う。
ハイエースもよく頑張ってる。
マサイ族の大切な動物、牛たちの行列。
窓の中を覗き込んでくる牛たちにも、バイバイ。
マサイの人達の役に立って偉いねぇ、ありがとね。
いろいろな命をみせてくれた
いろいろなことを体験させてくれた
いろいろなことを考えさせてくれた
いろいろなことを教えてくれた
また訪れたくなった マサイ・マラ
さようなら マサイ・マラ ありがとう マサイ・マラ
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