ある日突然、東海テレビのディレクターさんから電話がかかってきた。
スーパーニュースの東海版「きにナール」のコーナーで
劇団四季の「アイーダ」を取り上げるので、舞台となったエジプトの話を聞かせて欲しい、
エジプト料理も紹介したいので、何か作ってほしいとの依頼。
助っ人として、頭に浮かんだのが仲良しのイナース・ヌール夫妻。
「ワーッ!楽しそう、いいですよ!」と快諾してくれた。
あれこれ余分なことを考えず、とにかくやってみる。こんな時の積極的で明るいエジプトの人の性格が大好きだ。
前もって言うと、この料理のシーンは「アイーダ」のインタビューが伸びたため、残念ながらカットになってしまったが…。
にこにこ楽しそうに仕事をされる音声さん。娘への電話取材の準備のために携帯電話にマイクを取り付ける。
かっこいいカメラさん。寡黙に仕事をこなす。このカメラの値段を聞いてビックリ!
そして、キュートな恒川アナ。「アイーダ」を観て感激に涙していた。
「こんな恋がしたいんでしょう?」と聞いたら「はい…」と、はにかんでいた初々しい22歳。
打ち合わせの電話やメールのやりとりで、すっかり仲良しになったディレクターさん。
番組制作に必要な段取りをてきぱきとこなし、その仕事ぶりに感心。
イナース・ヌール夫妻の渾身の作、エジプト料理の「ファッタ」を美味しそうに食べていただいた。
撮影の合間に、世間話をしたり、ヒガーブ(スカーフ)の巻き方を教えてもらったり、
ほぼ半日以上スタッフの皆さんと過ごした一日は、すっかり打ち解けて、まるで友だち同士の楽しいパーティのようだった。
娘もエジプトから国際電話で番組に参加。
「エジプトの人々の口から、(治安や就労の悪化)こうなるなら革命やデモなどしなけりゃ良かったというような
言葉は一度も聞いたことがないので、目の前にある仕事や、自分の生活だけではなく
エジプトの国の未来を見据えて、エジプト革命を誇りを持ってやったんだなという気がします。」 と語った。
後先になったが、前日「アイーダ」の舞台の後、ラダメス役の阿久津陽一郎さんにお会いできたことは本当に幸運だった。
阿久津さんは劇団「四季」の光り輝くスター。
アイーダの舞台での素晴らしい声量とまろやかな歌声・演技には、大変感動した。
端正なマスクで多くのファンの心を掴んでいる阿久津さんに、
イナースが「エジプト人のようなお顔をしてるので、エジプトへ来たらモテますよ♪」と言ったので
一同大爆笑!!阿久津さんは、日本でもしっかりおモテになっている(笑)
目を輝かせて、ぜひエジプトへ行ってみたいと言ってくださった阿久津さんには、本当にいつの日か実現していただきたい。
アイーダーの舞台となったエジプトをその目でしっかり見て感じたら、ますます磨きのかかったラダメスを演じられるに違いない。