アナザースカイ エジプト

もうひとつの故郷のように感じるエジプト。たびたび訪れるエジプトのフォト旅行記をご覧下さい。

進化続けるエジプト世界駅!走り続けるEWS号!

2016年05月27日 | 旅行

 

先日アブルホールストリートでお会いしたアブドさんとの約束どおり 「エジプト世界駅」の事務所へお邪魔した。

「エジプト世界駅」(エジプトワールドステーション・EWS)は、エジプト人が作る日本語版エジプト紹介フリーペーパー。

エジプト政府の援助もあり、立派な事務所で驚く!

まだ移転間もないので、椅子にもビニールが掛けられていた。

 

                             

若い元気なスタッフの皆さんと、やっとお会いできた。

 思い起こせば2011年頃だったか、アブドさんから

「エジプト人が日本語で書いた、エジプトを紹介するフリーペーパーを日本人に見てもらいたいんですけど、どう思いますか?」との相談を受けた。

「エジプト人が日本語で書く」というコンセプトがグッドアイデア!

そして革命以後、特に激減した日本人観光客、エジプトに興味のある人々の目に届いたらとの思いがあった。

大賛成だった。元気だせエジプト!そんな思いで、私も出来ることでお手伝いしようと決意していた。

多くの方たちの意見を聞いて、2012年アブドさんはEWS号を世界駅から発車させていった。

 

                

 

そんなことを思い出して感慨無量になっていたら、アブドさんが「EWSに一言お願いします。」と突然のムチャブリ!

編集長の椅子に座って(笑) EWSの素晴らしいところ、直した方がいいところ、これからの希望などを、日本語で話させて頂いた。

それを娘がアラビア語で通訳する。

そんな私の他愛のない話を、真剣なまなざしで聞いてくださったスタッフの皆さんを見て、

エジプトの未来は、このような誠実で行動的な若者たちが担っていくのだと感じた。

 

                      

EWSのポロシャツをプレゼントしていただいた。

とても お洒落!デザインも刺繍もステキ。

みんなで記念撮影。横のスーツ姿の人は、エジプト政府関係者の方。

 

                      

 

                       

後ろのデザインもステキ!エジプト世界駅と日本語も入っている。

正真正銘 MADE IN EGYPT とタグにある。

名だたるエジプト綿 100% EGYPTIAN COTTON  張りのあるしっかりとした厚い生地で、洗濯しても へこたれない。

まさに熱い心で、ちょっとのことでは へこたれないエジプト人のようなポロシャツだ。


 

                

 

                               

 

EWSは、多くのエジプトファン、エジプト関係者、スポンサー、スタッフ、ボランティアに支えられてきた。

夏に発行予定のものを入れると、いよいよ10号目を達成する。


               

 

                                                                                    

EWSが名古屋に到着すると、協力頂いている各所に大切に送付させていただいている。

一人でも多くの人たちが、エジプトに興味をもっていただけるようにと祈りを込めて。

                       

                                     

エジプト人力士 大砂嵐関もEWSに協力、配布人までして頂いている。

主な配布先は大使館、エジプト展示会、国際関連施設、市役所、大学、アラブ関連レストラン等。

 

                       

エジプトをもっと知ってもらおうと、新宿や銀座でプロムナードギャラリーも開催された。

配布先やイベントの増加の立役者として、アブドさんはもちろん、パートナーのMarikoさんの努力も忘れてはならない。

エジプトにとって、アブドさんにとって、最高最良の味方を得られたと感じる。

この御夫婦の息の合った情熱と行動力無しでは、EWSのここまでの素晴らしい進化は望めなかったのではないだろうか。

 

 

                               

 

 私は名古屋ステーション担当。 JICA中部「なごや地球ひろば」のコーナーラックにも置かせて頂いている。


                           

 

名古屋ステーションで配布に協力してきてくれた、学生さん達。 

彼女達も大学を卒業、それぞれの道を歩み出した。

次の配布人に受け継がれて、多くのエジプトファンを増やすため、今までも これからも、進化し続けるEWS号は走り続けていく。


エジプト世界駅についてはこちらをご覧ください→http://ewsegy.com

 

 


タンヌーラに もう夢中!

2016年05月26日 | 旅行

 

以前 このブログ「タハリールの素敵な友人」で書いたTomokoさんと再会。

FBフレンドのAzizさんともお会い出来た。仕事の合間に会いに来て下さって、ありがとう。

 

                              

 

その後、Tomokoさんのご招待で、ハンハリーリにあるウィカーラトルゴーリーを訪れた。

その目的はタンヌーラ(スーフィーダンス)を観ること。

タンヌーラとは30分以上回転し続け、苦しみの向こう、ランナーズハイのような神と一体化したようなゾーンに達するというダンス。

元はスーフィズムの修行者の行った荒行から伝承された伝統芸能とのこと。

(スーフィズムとは→イスラム教・9世紀に流行した、踊りや神への賛美を唱えることで神との一体感を求める信仰)

              

 ショーの舞台となるこの建物のアンティーク感がまた素晴らしい。

1504年頃にスルタン・ゴーリーによって建築されたウィカーラ(隊商宿)で約500年前の建物だといわれている。

舞台の前にある噴水址のタイルに直接座るのが、タンヌーラを観る特等席だとTomokoさんに教えてもらって、そこに陣取る。

きっとお尻が痛くなるだろう。


と、そこに知り合いの日本女性を発見!なんという偶然。

彼女達は、それぞれの仕事を意欲的にこなし、大好きなエジプトで暮らしている。

 

           

サガート(金のカスタネット)を打ち鳴らし、ダンスが始まる。

会場が湧く。タンヌーラに詳しいTomokoさんが、このユーモアを交えて踊る年輩ダンサーは有名な人だと教えてくれる。


 

                          

 隊商宿だった多くの部屋の扉の前でアラブ楽器を奏でる演出も心憎い。 

音楽を聴きながら、当時のこの宿の様子を想像する。人々が忙しく行きかう、もしくは旅の疲れをゆっくり癒すさまが蘇る。

 

            


いよいよタンヌーラダンサーが登場。

たっぷりとした、大きなスカートが美しい生き物のように回転、舞い続ける。

                     

 10分、20分、、、、舞い続ける、ひたすら回転する。

ダンサーの表情に変化が現れる。

もう、神と一体化したのかもしれない。


                       

 

 

                        

驚愕の回転!人間のなせる技とは思えない。

30分は回り続けているのではないだろうか。

本音をいえば、1時間半ほどのショー、回転ばかりのダンス、途中で退屈になるのではないかと思っていた。

とんでもない!予想を裏切り、不思議なほど飽きることなく、ダンサーとスカートの柔らかな、しかしスピードのある心地良い動きを見つめ続けていた。


 

                        

 

次に登場したのは、若い3人のダンサー達。

                     

 

 先程の老熟したダンスとは、別の魅力があり、動きが若々しくエネルギッシュで、これまた美しい。

                         

 

スカートを持ち上げ、ダンスに変化をつける。お見事!              

                         

 

              

 

身体を傾けて、回転する。

写真なので、柄が止まったようにみえるが、独楽のように色が混じり溶け込み美しい。

                   

 

ダンサー達の演技が終わって、スタンディングオベーション、ブラボーの声と拍手が巻き起こった。 

 

                        

 いやー、素晴らしいショーだった!

この感動と興奮は、実際に観て頂かないと伝えることができない。

今になって、タイルに座り続けていたお尻が痛いことに気付いた。

 

                           

 

 演者の方々とお知り合いが多いTomokoさんのお陰で、記念の写真に納まることが出来た。

私服に着替えた皆さんは、舞台でのあの激しいダンスを演じたとは思えないほど表情も柔らかく、優しいナイスガイなエジプトの方々だった。

次回からのエジプトツアーには、ウィカーラトルゴーリーのタンヌーラは外せない!

タンヌーラにもう 夢中。