2013年年末、12月29日朝日新聞 書評委員が選ぶ「今年の3点」に師岡カリーマさんの著書「変わるエジプト、変わらないエジプト」が選ばれていた。
「あとがきにかえて」にある 「…しかし私は、エジプトの若者たちに期待している。もう同胞団にも軍にも旧世代にも騙されない、
そういう意識をしっかりと持って権力の動きに目を光らせているしなやかな彼らの瞳に、私はエジプトの未来を見出したい。…」
との筆者の叙述に深く賛同。心に残った1冊だった。
思えば、2013年春はガールスカウト仲間でエジプトツアー、その後エジプト政変、娘の国外退避、エジプトの動向を見守る日々と、
エジプト関連のイベント参加も多く、エジプトで始まり、エジプトで終わったような年だった。
エジプト革命、東日本大震災のあった2011年以来、世界で起った出来事、災害をみて私の中で一つの教訓が生まれた。
「何が起るかわからない!」
シリア、パレスチナ、エジプト、イラク、南スーダン、そして日本、そして世界、2014年はどんな年になるのか。
子ども達が幸せだと感じる争いのない世界に少しでも近づくように…穏やかな年の始まりと信じたい。
エジプト政変後、スーダンへ赴任していった娘は、
スーダンの初日の出を拝み、その明るい光を浴びて、心機一転この地での活動に邁進する決意を固めたことだろう。