アナザースカイ エジプト

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13,ザンジバルで大ピンチ!

2018年10月26日 | 旅行

ザンジバルに着いたのは、とっぷり日が暮れた頃。

娘の協力隊仲間、ケニア隊の友人から勧められた場所。

ここへ来るために黄熱病ワクチンを受けてきた。

恥ずかしながらザンジバルという名称は「ガンダム」でしか知らなかった。

本当に実在した地名とは。

タンザニア・アフリカ東海岸インド洋上にある沖縄よりやや大きい島で、

2000年にザンジバル島にある町「ストーンタウン」が世界遺産に登録されたという。

娘がセッティングしてくれた アンティークなホテル「テンボハウス」

テンボはスワヒリ語でゾウだそうだ。

  

ホテルに足を踏み入れて感激。

なんてアンティークで素敵なホテルだろう。

「植民地の」という意がある「コロニアルスタイル」で、

イギリスなど支配した国の様式を、植民地向けに実用化した建築物だ。

  

ベッドはインド風。部屋の家具も全てアンティーク。

アラブ風の浴室も素敵だったが、2連泊に油断して撮り忘れてしまった。。。。

キャーキャー♪二人で興奮していたが、明日のために早く休もう。

  

おはよう!

海の見えるダイニングで朝食。

オムレツ名人の手さばきも鮮やか。

ヒートアップしたケニアから対極にあるような おっとり優美なザンジバル。

ここではクールダウンのつもりでゆっくりしたい。

しかし、タイトルにある「大ピンチ」はこの日の夜に訪れる。

  

まずはホテル内の「コロニアルスタイル」鑑賞。

この窓辺は、宮沢りえさんの若き日の写真集「Santa Fe」を思い出した。

  

1階のフロント付近。

博物館のようにアンティークな日用品も並んでいる。

私達の部屋は、3階 右から3番目。

  

ビーチを散策。

乗船するのが大変そうなボート。

海岸沿いにお土産屋が並ぶ。

  

フォロダニ公園には猫が多い。

野良なのに、人懐っこくて のんびりしているのは、

エジプトのように、地元の人々に可愛がられているからだろう。

 

ストーンタウンは迷路のようだ。

アフリカ、アラブ、インドの文化が入り混じる摩訶不思議な町。

ザンジバルは、かつてオマーン領やイギリス領(インド移民多数)だった歴史があった。

宗教はイスラム40%、キリスト教40%。

だから多くのムスリム、ムスリマともすれ違った。なんだかホッとする。

「アッサラーム アレイコム」と挨拶を交わす。

  

 19世紀ストーンタウンを作ったオマーンの王の影響で、

アラブ文化が花開き、荘厳なドアにアラブ文様を施したいわゆる

「ザンジバル・ドア」も多く見かけた。

ティーブレイクで立ち寄ったカフェ。

ブラウニーとジンジャーティが美味しかった。

タンザニアが生んだポップアート「ティンガティンガ」

観光客の女性が「2人一緒に撮りましょうか」と言って撮ってくれた。

ホテルに一旦戻ると、

ハウスキーパーの可愛らしい女の子が部屋を整えていてくれた。

ベッドの上を見ると、なんて可愛いタオルアート!

ゾウとウサギかな?葉っぱをちぎって付けられた目も可愛い。

心のこもった作品に感激して、記念写真。

可愛くて、このまま持って帰りたくて、

シャワーの時タオルに戻すのがためらわれた。

夕方、再びフォロダニ公園へ。

お目当ては屋台の串焼き! 

  

写真はあまり美味しそうにみえないけれど、

アツアツのシーフードの串焼きは絶品だ。

ロブスター、カニ、マグロ、小エビ、ラム、ビーフ♪

どれも、シンプルな塩味。

ところで、昼見かけた多くの猫達が幸せそうな理由がわかった。

ここで、観光客のおこぼれをお行儀よく待っている。

私達も少しずつ残しておいて、前で待っている猫達6,7匹全員に

いきわたるように配給した。

 少しさびしげな夜の町もいい。

ホテルへ戻りシャワーを浴び、夜風に当たろうと二人でベランダへ出た。

部屋からベランダへ出る扉を、蚊の侵入を防ぐために、きっちり締めた。

部屋へ戻ろうとしたら、なんと!オートロックがかかってしまっている!

ベランダへ出るドアがオートロック???

私達は部屋から閉め出されてしまった。

携帯も部屋の中に置いたままだ。

「これって絶体絶命 大ピンチじゃない?!!!」

一晩ここで過ごしたら、凶悪なアフリカの蚊にフルボッコになる。

下を見るとプールサイドのベンチに人が座っている。

二人で必死に呼びかけても、反応がない。

見ると、イヤホンでなにか聴いているようだ。こりゃ駄目だ!

従業員も一向に通りかからない。

娘が私の髪を見て「お母さん!そのカーラーのヘアピン貸して!」

とピンを取ると、鍵師のようにカチャカチャ鍵穴に差し込んだ。

『いくらなんでも、それは無理でしょ』と思っていたら

何分か経った頃、カシャッと違う音がした。

「開いた。。。」ハードボイルドな声で娘がカッコよくキメタ!

「ガールスカウトは諦めない。ガールスカウトは今そこにあるもので工夫する、切り抜ける。」

そんな言葉が頭の中を駆け抜けた。

最大のピンチを見事乗り越えてくれた娘。

いつの間に親を越え、逞しく成長したのか。

今回の旅でも、高齢者とよばれる歳に差し掛かった私に、ずいぶん気を使ってくれた。

「ほら!そこ段があるから」とか「ここでちょっと座ったら」「危ないからやめて!」

とか、私が母に言ってきたことを、いつのまにか 娘に言われるようになっていた。

「大丈夫だわ!」とカチンとくることもあったけれど、

しかしそれは嬉しいことでもあった。

歳月は流れ、母を労わる娘に育ってくれたのだから。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
すごい (豊田)
2018-10-29 19:36:25
千明さんはどこでそんな技術をつけたのですか?
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豊田さんへ (アメンママ)
2018-11-01 00:26:45
ハハハ!
エジプトへ単身渡った時は、もっと苦労があったようですが、乗り越えてきたんだと思います。
エジプトとガールスカウトでの経験が、娘を鍛えてくれたようです。
親が知らないところで、諦めない事とチャレンジする心を学んでくれました。
有難いことです。

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