2019年1月 シリア難民キャンプ
シリア北西部イドリブ県で大雨による洪水が発生し、
テントが浸水したり流されるなどの被害が出ている。
窓やドアが無い建物や粗末なテントで生活する数千人の子どもたちは
劣悪で危険な状況に陥っている。
また、昨年だけで50万人が避難を強いられ、今冬凍死した子どもも。
シェルターや毛布、暖房用の燃料は不足しており、深刻な事態に直面していると知った。
Save the Children より
ガールスカウト保護者、子ども食堂関係者に呼びかけ
シリア支援に尽力されている山崎やよいさんにお聞きして、
下記の富山ムスリムセンターへ送ることを決定した。
子どもを持つ親として多くの保護者の賛同を得、
集まった衣料を整え、心を込めて送付させて頂いた。
名古屋に住む友人達にも呼びかけて、持ち寄った衣料を送付した。
しかし残念ながら 衣料を送る運送費が足りていない。
現金での支援の方が役立つのか、
不足している物資の方が良いのかが ジレンマだ。
以下の写真は富山ムスリムセンターの活動の様子。
劣悪の環境の中、受け取る子ども達の微笑んだ顔が愛おしい。
なんとか頑張ってこの冬を乗り越えてと願わずにはいられない。
以前、ガールスカウトから同様の支援を送った年もシリアは極寒の地となっていた。
その時のブログ→#mce_temp_url#
Syrian Handsでは、この冬も募金を募って灯油を配布している。
前述した山崎やよいさんは、「女性自身」やNHK「あさイチ」等で
シリアの現状を訴えていられる。
シリア女性の自立支援団体「イブラ・ワ・ハイト」の発起人。
イブラのコンセプトをご紹介しておこう。
「泥沼のシリア紛争の中、生活基盤のほぼ全てを失った女性たちに「針と糸」で収入の道をひらくプロジェクトです。
2011年3月に起こったシリアでの民主化要求デモは、泥沼の紛争へと発展し、甚大な数の被災者を生み出しています。
国際社会の人道支援は追いつかず、特に難民キャンプ外に暮らす避難民や、シリア国内への支援は、極めて限られたものでしかありません。
なかでも、働き手の男性を失った女性・子ども世帯は困窮を極めています。
そのような中、手芸品を制作・販売して、わずかながらでも収入を得ようとするシリア人女性が、シリア国内外に現れ始めました。
過酷な状況の中でも、自ら未来を切り開こうとしている女性たちを支援するため、
私たちはまずシリア刺繍の商品化を進め、刺繍資材を提供し、製品を適正価格で買い取り、販売しています。
この刺繍はシリア紛争被災者の女性が製作したハンドメイド作品です。」
イブラ・ワ・ハイト(アラビア語で針と糸)より
2018年9月には、名古屋三越で展示即売会も行われた。
美しく愛らしい作品が並んだ。
このイベントで、シリアの現実を知った人も多かったと想像する。
そして、医師 鎌田實氏が代表理事を務めるJIM-NETは、
イラクの小児がん医療支援、シリア難民・イラク国内避難民支援、
福島の子どもたちを放射能から守る活動に貢献している。
2018年2月には、名古屋柳橋で「がんと闘うイラクとシリアの子どもたちARTとチョコ展」が行われた。
描かれている子ども達はマスクをして点滴に繋がれている。
なぜこのような病を患ったのか、なぜ治療を受けることが困難なのか
なぜ寒さに死にゆく子どもがいるのか、
命の危機にさらされる子ども達がなぜ存在するのか、
その元凶は 戦争 内戦 に他ならない。
シリア、イラク、パレスチナ、イエメンなど多くの紛争状態にある国に
一刻も早く暖かい春が訪れることを祈る。
そして私達の出来る支援は、まず知ることから始まると痛感する。