アナザースカイ エジプト

もうひとつの故郷のように感じるエジプト。たびたび訪れるエジプトのフォト旅行記をご覧下さい。

さよならエジプト また会う日まで

2016年09月24日 | 旅行


2013年3月5日から21日までエキサイティング・エジプトに滞在した。

そのわずか3か月後

2013年6月30日、ムルシ大統領1周年に向けて、大規模な抗議デモが発生。再び大きな政変が起きようとしていた。

しかも、このデモ参加者の数は、エジプト革命をはるかに凌ぐものだった。

深刻な状況に、ギザに住む娘と連絡をとりながら、エジプト、日本のFB友の皆さんから情報をいただき、昼夜逆転、PCに向かいあう夜が続いた。

その後、8月エジプト協力隊員の国外退避がなされ、

帰国後、10月娘は次の赴任地スーダンへ旅立っていった。

 
2014年12月母の介護が始まり、2015年2月娘がスーダンより帰国。同年6月に母の最期を看取るといった目まぐるしい月日が流れ去った。
 
よって、この旅以降、エジプトを訪れることは叶わなかった。

今回の旅は、息子夫婦、ガールスカウト従事者が参加したことや、多くのエジプトの友人にお会いすることが出来たこともあり、

特に印象深く、今でもよく振り返る。

締めくくりとして、エジプトでお会い出来た友人の写真を残しておきたい。


ガイドさん、エジプト在住の日本の方、

           

 

日本語を勉強する学生さん、ツアー会社お勤めの友人

           


いつもラクダでお世話になる古い友人、ツアーガイドさん達

       

 

           

 EWSの編集長、スタッフの皆さん

     


考古学者のManamiさんには、おいしい手作りランチを御馳走になった。

娘のアパートの地元のお友だち

           


エジプトで活躍する若き女性達

やっと会えた息子のような友人

           

 

エジプトサッカー選手にもラッキーな遭遇

                             

 

そして大好きなハン・ハリーリの仲間達                  

 

             


たくさんの友人に会うことができて、本当に楽しかった、うれしかった。

エジプト、日本と離れてはいても、娘や友人が今も同じ地球の空の下、

食べたり飲んだり、笑ったり怒ったり、仕事したり遊んだりしていると思うと、微笑んでしまう。そして愛おしい。


帰りの便の窓から、エジプトのベージュの大地が遠ざかり、見えなくなる時は、いつも「ああ、お祭りが終わった。」と感じる。

そして、関空に降り立った時、3月末でも あまりの寒さに身も心も凍えたことを思い出した。

そこで、拙い短歌を一首。

「埃及に 心残して 帰る春 名残り寒さに 心も寒し」 お粗末!


次回からは娘の協力隊活動のレポートを記録していきます。

エジプトや協力隊にご興味のおありの方、活動の様子をよろしかったらご覧下さい。

 

 


 

 


スペシャルな屋上テラス

2016年09月15日 | 旅行

 

帰国の朝・・・・・

何度経験しても、本当に嫌だ!この地から離れたくない。

それなら住めばいいのだが、日本での諸々のしがらみが捨てきれない。度胸がない。

それに比べて、在住の皆さんや娘は、いいとこどりの旅人の私とは違い すごいなと思う。

と、まあ自分が悪いのだが、ついつい不機嫌になる。

また、こうなった私を見た娘が「お茶しよう。」と準備したトレイを持って、部屋の外の階段を上り始めた。

「???」と思いながら、娘についていったほの暗い踊り場の扉の向こう、

この目に飛び込んできたのは、底抜けに明るい日差しとイシスブルー(勝手な色の命名)の空、そして名だたる三大ピラミッド。 

これぞ、エジプト!という愛してやまない光景だった。



                             

ぐずる私には、絶大な効果を発揮する娘の演出だった。

しばらく絶句。。。

なんてピラミッドは美しいのだろう。人間の努力の塊だからだろうか。

どうして、エジプトの空と日差しは心地よく、人に活力をくれるのだろうか。

まったく、なんて不思議で素敵な国なんだ!エジプトは。

 


                         

屋上テラスから見下ろすと、人々の生活模様が窺える。

立ち話する人、乗馬をする人。

飼い犬のように、つながれたラクダも発見。

このあたりに住んでいる人々にとって、ピラミッドも日常に溶け込んだ なんでもない風景のひとつなのだろうか。

 

          

 

風が心地いい。

私が去ったあとも、仕事に取り組む娘。

エジプトへ恩返しをしたいと言っていたが、ちょっとは役に立てているのかな。

                      


そして、この後、もうひとつのビックリが。

気になっていた扉がある。

入ってしまおう。

                            

 

            

 

扉を開けると

なんと、素敵なお部屋が出現!

 

                      

 間取りは、一階下の娘の部屋とほぼ同じ。

 

                                     

しかし、この部屋のすごいところは、部屋の窓からピラミッドの全貌を見ることが出来ること。

朝日に照らされたピラミッドで目覚め、音と光のショーで彩られたピラミッドで眠る。

ドラマ「家売るオンナ」の北川景子さん風に「お客様!このピラミッドの見える部屋、お借りになりますか?」と聞かれたら

諸手を挙げて「はい!!」と答えたい。

娘にどうしてこの部屋を借りなかったのか聞いてみた。

「外からハシゴをかければ上ってこられるし、扉のセキュリティも悪かったから。」

そうか、異国で生活するということは、夢物語ではいられないのだ。


                                    

  

空港へ向かう時間が迫ってきた。 

娘とピラミッドのお陰で、忘れられないひとときを過ごすことが出来た。

この目に贅沢すぎる絶景を焼き付けて、心のお土産として、、、しかたない、、、日本へ帰ろう。。。。

2013年春、エジプトの数々の思い出を抱きしめて。

 


沈む太陽を駱駝と見る

2016年09月07日 | 旅行

 

 エジプト滞在も残り少なくなってきた。

思い出に残るひとときをと、娘がセッティングしてくれた砂漠の夕日ツアーへいざ!

駐車場へ向かうと、待っていてくれたのは、なんとラクダ!!

あら~❤ いつもの顔なじみのベブシと、新人ラクダ(名前聞き忘れた)がお座りして待っていてくれた。

 

                        

 

ラクダに揺られて、ピラミッドエリア外の秘密?のポイントへ向かう。 

30分ほどの道のりに鍛えられていない筋肉のお尻と太ももが痛いが、夕日の絶景のご褒美が待っているから。

 

ついに夕日スポットに到着。

強烈なエジプトの太陽は、ずいぶんと西に傾き、優しいミルク色の空に変わりつつある。

風も吹き始め、少し寒いぐらいだ。


               


ラクダを愛するラクダ御者のワリード。

特にベブシに甘~い。

タトゥーのように毛を刈り込み、可愛いボンボンがお洒落なベブシ。似合ってるよ。

ベブシは、他のラクダと比べると、性格が温厚でのんびりしたところがあるから、とても愛い奴。

私も娘も、エジプトへ来るたびにワリードとベブシに会うことを楽しみにしてきた。

今回も元気いっぱいのベブシに会うことができて、嬉しい!

 

             

 

ベブシは、柔らかい新鮮な草を美味しそうに食べる、食べる…どんどん食べる。食べ過ぎ!

サウジから来たという、これまた可愛い新人ラクダ君は、草をまだ食べられない。

エジプトの草を食べると、ひどくお腹を壊すらしい。だから、お家へ帰ってからラクダフードを食べるとのこと。

横目でチラチラ見ながらも我慢している。早くエジプトの草に慣れるといいねぇ。


ワリードが写真を撮ろうとしたら、モリモリベブシが振り返ったしぐさで、大爆笑!

美しい夕日と可愛いラクダ達。しあわせだ~~~。

 

           

 

 夕日よりも、ベブシの食べっぷりに見惚れる私。

そして、娘は新人ラクダ君と仲良しになったようだ。

ラクダ達とのスキンシップは可愛く嬉しかったが、草を食べ過ぎたベブシが、私の顔の近くですごいゲップをした!

その強烈なこと!その臭いは、思い出から忘れ去りたいぐらいだが、忘れられない(笑)


 

         

 

みんなで、ラクダ相手に遊んでいるうちに、ゆっくり太陽が沈み始めた。

壮大に広がる砂漠の西の果てに、エジプトを精力的に照らし続けた今日一日の太陽が姿をくらます。

 

 

                                  

 

ナルシストな舞踏家のフィナーレのように、たっぷりの余韻を残して、ゆっくり砂漠から去って行く。

 

        

太陽が去ったあと、まだショーは続いていた。

周りの風景は、金色から、沈んだ水色、藍色、群青色と刻々と変化していく。

 

 

                         

 

 私達はシティライトが灯る頃、ついにギザの台地をあとにする。

 砂漠の風に吹かれて、頭をからっぽにして、なじみあるピラミッドのある風景と、太陽の道すじ、ラクダの長いまつ毛をひたすら眺めていた。

気分は上機嫌。ちょっとしたことで、みんなで笑った。

心がふわふわ軽く、くすぐったくなった。

今もこのツアーを思い出すと、そんな心持ちにはなれるのだが、やっぱり、ちょっと効能切れかも。

そろそろ、最高の夕日をこの目で見る 心の休憩・癒しツアーに行きたくなってきた。