ギリシア人のアレキサンダー大王が、デザインして作った町。
そして、彼はその町に自分の名前を与えた。
そのアレキサンドリアと名付けられた町は、
現世を謳歌するギリシアと、死後の哲学をもつエジプトの思想が融合した美しい町になった。
エジプトは、遺跡と砂漠で土の色のイメージ。アレキサンドリアは、海と建物で青と白のイメージ。
その中でひときわ目につく真っ白な建物が、カイト・ベイの要塞だ。
いにしえには、ファロスの大灯台が、そのカイト・ベイの要塞の場所に建っていたと伝えられている。
80mから180mぐらいの高さがあったといわれている大灯台は、50km先からでも、その灯りが見えたそうだ。
(海岸で帽子を売っているおにいさん)
暗黒の海を照らしたであろうこのファロス大灯台は、危険な海を旅する船乗りたちにとっては、安全と救いの光に
アレキサンドリアの人々には、夜空に浮かぶ不夜城のミラーボールのように、活気と希望を与えていたのではないだろうか。