アナザースカイ エジプト

もうひとつの故郷のように感じるエジプト。たびたび訪れるエジプトのフォト旅行記をご覧下さい。

迫り立つピラミッドの見える部屋

2014年04月29日 | 旅行

 

 

 

 

 

 

                                        

 

ウキウキと砂が積もる階段を上がっていくと、踊り場から見えた見えた!偉大なるアハラームが!

あまりに近くて美しいので、実感が無い。大きな写真パネルのようだ。

 

 

 

                              

 

娘の部屋の扉に到着。

鍵をかけたり、開けたりするのに苦労しそうな頑丈そうなドア。

私は、どうもエジプトの扉の鍵の操作が苦手だ。

娘がいそいそとスーツケースを運んでくれているうちに、室内をウキウキウォッチング。

 

 

                  

 

以前のマンションと比べるとスペース的には少し狭いけれど、日本の住宅事情からすると、超ぜいたく!

ベッドルームが3つ、シャワールーム、トイレ、洗面所、台所と快適そうな住まいだ。

 

 

                  

 

ベッドの上に羊の抱き枕 メル君。

彼は留学時代を含めると3年半ばかりエジプト在住である。うらやましい!

そしてエジプト革命、反ムルシ政変も目撃してきた娘の長年の同志である。

 

 

                  

 

今回はバスタブもあるが、水、電気事情により、お湯をはったことはないらしい。

台所は広すぎて、理科の実験室のようだ。

 

 

                                           

 

日本と韓国の調味料が並んでいる。

大きな冷蔵庫は必需品。中身は明日買いに行こう。

 

 

                                         

 

今日から暫くの間、この部屋での生活が始まる。

私はワクワクだ。

今回一緒に旅をしているテディのアハマド君は、もうすっかりこの部屋に馴染んでいる。

これから、お茶でもしながら、明日からのスケジュールをゆっくり立てるつもりだ。

 

 

 

 

 

 

 


アブルホールストリート(スフィンクス通り)のアパートへ

2014年04月17日 | 旅行

 

 

 

 

ツアーメンバーを見送った後、少し寂しい気分を抱えて、娘のアパートに向かった。

ピラミッドのすぐ近く、スフィンクス通り(アブルホール・ストリート)というところに暮らしている。 

 

                                       

 

ご近所にスフィンクスが見つめるという、例のKFCもある賑やかな通りの路地を入って、少し行ったところだという。

 

 

 

                 

 

留学時代のアハマド先生にお借りしたマンションは、閑静な住宅街にあったが、

今回のアパートのある場所は、それはもう賑やか!

 

 

             

 

人が多いばかりではなく、動物たちが人間と仲良く暮らしている界隈。

店に顔を突っ込んでいる馬がいたので、不思議に思って見ていたら、

「馬の餌屋さんだからだよ。」と言う。

 

 

                 

 

そして動物たちは、一生懸命 健気に働いている。

馬車や荷物を引っ張る仕事をする馬君やロバさんが多いが、早朝だと、娘の部屋からピラミッドエリアへご出勤のラクダちゃんも見ることができるらしい♪

 

 

                                       

ご近所さんのお総菜屋さん。

出かける度に、この店の前を通ると美味しそうな匂いが漂っていた。

 

 

 

                 

 

小路に一歩入ると、うって変わって静かな家並みが続く。

写真の奥に、ピラミッドの端っこが見える。

ピラミッドエリア近辺で働く人が多く、みんな出勤中とのこと。

休憩中の馬君が、急に大きな声で、いなないて歓迎してくれた(笑)

 

 

 

                 

 

ニャンコも登場してきたので、日本語で「おお!エジプトニャンコ~❤ こんにちは~~!」と話しかけたら、ビックリしたりキョトンとしたり注目してくれる。

娘が言うには「日本語の発音が珍しいんでしょ。母さんの声もでかいし。」

ほんと~~~????

 

 

                  

 

と、道になにか落ちていることに気付く。

おお!これが息子たちが踏まないように歩くのに苦労したという 動物の○○コ!

朝になると掃除されて綺麗になっているが、しばらくはこのままだ。

動物園のような香りがただよってくるが、

動物園が大好きなので、一向に気にならない。

というか、いろいろな動物に会えて、私は上機嫌♪

この界隈、気に入った!!

 

 

                                                    

 

娘の住むアパートに到着。

なんて可愛らしいピンクハウス♪ これもまた気に入った!

そういえば、若き頃DCブランドの「ピンクハウス」の服を持っていたなぁと思いだしていた。

いよいよ、娘の部屋へ侵入!ワクワク楽しみだ。

 

 

 

 

 

 


さらばエジプト

2014年04月09日 | 旅行

 

 

 

最終日の朝がきた。

御一行が気になる私は、息子の部屋へ向かった。

「アラビア語はもちろん、英語もわからない人たち(私も含むが)だから、頼んだよ!無事日本まで連れて帰って。

もうツアーでわかっただろうけど、すぐどこかへ行っちゃう人もいるからね。」

と息子に伝えた。

息子は「えーーっ!!!」と叫んだが、まあ大丈夫だろう。 

 

 

 

                

 

息子と嫁の部屋で、おしゃべりをして過ごす。

これまで、忙しいスケジュールでゆっくり話が出来なかった。

しかし一度だけ、息子のおごりで、息子と嫁、娘で久しぶりに4人一緒の食事を楽しむことができたことは嬉しかった

 

 

 

                 

 

息子が唐突に言った。

「母さん、Chiakiってしゃべり方や仕切り方が、母さんの若い頃にソックリになってきたな!母さんが子供会なんかやってた頃とソックリだ。びっくりした。」

そうか~、親子だもんな~、知らず知らずに似るんだな~(笑) 

 

 

                                          

 

お迎えのバスが到着、エジプトでの全員の最後の記念写真を。

とうとうエジプトにやられてしまって、お腹の調子が悪い元スカウトのYukiちゃんは、可哀想だがソファーでクタッとなっていた。

ママのⅠさんは肝っ玉看護師さんなので安心だ。

私も2,3度経験したが、半日ぐらいで治るだろう。

 

                                                                     

 

前述したように、私の従兄弟のパートナーもこのツアーに参加していたが、ガールスカウトメンバーと、すぐに旧友のようにうちとけて楽しんでくれた。

後日、従兄弟から連絡が入り「エジプト旅行がよほど楽しかったのか、毎日のように今度は一緒に行こうってうるさい(笑)」と言ってきた。

良かった!なによりだった。

 

 

                                           

 

と、突然、団委員のSさんが号泣。

エジプトの人々も、遺跡も、街歩きもあまりに楽しく素敵だったと。

そしてそれは、娘のお陰だと言ってくれている。

Sさんはずっとエジプトに憧れ続けてきた。新婚旅行で訪れるはずだったエジプト。

1997年に起きたルクソールの外国人観光客襲撃事件のため、エジプト行きを断念したと聞いた。

それから長い時が流れ、やっとご夫妻の夢が叶ったのだった。

 

 

 

                               

 

次は、嫁のぼやきが聞こえてきた。

「どうして私は帰らなくてはいけないの。。。もっとエジプトにいたい~~!」

笑ってしまったが、気持ちはとてもよく分かる。

2年前、嫁と私は、娘のエジプトのアパートに滞在したことがあり、女3人でエジプトを満喫していたからだ。

今回は自身の仕事があるため、仕方なく息子と帰国する。

 

 

                     

                                  2011年 娘のアパート)                                        (エジプトの大切な家族と)

 

3人で訪れた革命直後のエジプトは、以前よりも少し元気をなくしてはいたが、変わらぬエジプトの友人達は、新しい家族の嫁を大歓迎してくれた。

温かい人々とふれあい、気ままにのんびり過ごした2週間ほどのエジプト生活は、私たちに、姑、嫁、小姑の垣根を越えた素敵な思い出を数々残した。 

嫁は最後の最後まで渋り、ドナドナのようにバスに乗り込んでいった(笑)  

                               

 

                          

                        (ラクダの上ではじける嫁)                                   (シティスターズのブティックの店員さん達と)

 

 

別れを惜しみつつ、ついにバスに乗り込んていく御一行。でも、みんな明るい表情をしている。

エジプトを知って、感じて、楽しんでもらえたようだ。

団委員長はハン・ハリーリで働く幼い子どものことを、しきりに気にかけていた。

他のメンバーもそれぞれの思いを胸に、もうすぐ終わるこの旅を惜しんでくれているだろう。

 

 

                                     

 

遠くに暮らし しばらくは会えないだろう息子に、バスの外から声をかけようと思ったら、

皆が無事帰国出来るようにと頼んだからか、振り返ってメンバーの人数でも数えているようだ(笑)

声をかけるタイミングを逃したまま、バスは走り出してしまった。

娘と私は大きく手を振り、御一行もバスの窓から、それぞれ大きな声で「ありがと~~~」「Chiakiちゃん、頑張って!」と叫んでくれていた。

 

 

                                     

 

バスは道路の砂埃を舞い上げながら、みるみる遠ざかり、多くの車の中に紛れ込んでわからなくなった。

御一行の嬉しそうなキラキラした顔が甦る。

そして、無理だと思っていた息子とのエジプトの旅が実現して夢のようだった。私の思い出の宝物となった。

仲が良い息子夫婦の姿も嬉しく、安堵した。良きパートナーとめぐり会った。

息子と娘の再会は、二人揃った姿を久しぶりに見ることができ、親として感無量だった。しかもエジプトの地で!

この旅を終えて、ガールスカウトメンバーとの心の繋がりが深まった気がするのは、私だけではないだろう。

エジプトは確実に私たちの心を魅了し、癒し、元気にしてくれた。

 

 

                                                  

 

後日、こんな写真が送られてきた。

最後のツアー「シティスターズ」に無事着いたようだ。

 

私は、これからいよいよ娘のアパートへ向かう。私の旅はもう少し続く。

 

 

 

 

 

 

 

 


エジプト最後の夜

2014年04月02日 | 旅行

                                               

 

 

 

ハン・ハリーリに再びやってきた。

日本語ガイド・ムハンマドさんとは、ここでお別れ。

ほぼ完ぺきといってもいい日本語。カイロ大考古学科を卒業した彼の考古学博物館の説明は特に秀逸だった。

私たち熟年やんちゃメンバーに、いやな顔ひとつせずお付き合い下さった。

このツアーの成功はムハンマドさんのお陰だと言っても過言ではない。

心から深謝。私たちは素敵なガイドさんに恵まれた。

 

                                        

 

 

 

                 

 

お別れティーパーティで、御一行は水タバコ(シーシャ)を初体験。

団委員長の嗜みっぷりに、元スカウトのYukiちゃんが引いている(笑)

嫁はグッタリ、息子は咳き込んでいる。

 

 

                   

 

迎えの店主らしき人が、息子と合法的なゲームをしようと言ってきた。

それに乗った息子。こういう事にはめっぽう強い息子、見事!店主を打ち負かした。

まわりのエジプトの人たちは、逆にカモられた店主に大笑い。店主は照れている(可愛い!)

いいなぁ~。楽しいな~。

こんな人との触れ合いがエジプトの素敵なところ。いろいろなところでフレンドリーで素敵なエジプト人に遭遇する。

息子もハッピィな国民性に触れ、大変楽しかったようで、後日あの店主の店で何か買ってあげて欲しいと、私に言い残していった。

 

 

 

                                           

 

友だちの店に行ったら、またまた嬉しいハプニングが!

私と娘のFBフレンドのアムル(写真右から2番目)が、遠いナセルシティから駈けつけて待っていてくれた。

実は、初日にも来てくれたらしいが、残念なことに私たちが帰ったあとだった。

やっと会えた!初対面でありながら、随分以前からの大切な友人。

アムルは建築の勉強をしている優秀な学生で、礼儀正しい好青年。

彼のファンの日本人FBフレンドも多い。

 

 

 

                       

 

シーシャや彫像が並ぶ賑やかな店先。

買い残したお土産を選ぶ。

この店に無いものをリクエストしても、連携がとれているハン・ハリーリの売り子さんたちは、他の店から走って持ってきてくれる。

 

 

 

                

 

最後に向かった店は、ゴールドやシルバーのペンダントトップとチェーンの店。

ヒエログリフで名前を彫ってくれるお馴染みの店。

 

 

                

 

その場でしばらく待てば出来上がる。

多くの職人さんたちが働く賑やかな店だ。

 

 

                             

 

アムルも誘って、最後の晩餐。

御一行がエジプトで初めて入り、気に入ったハン・ハリーリのローカルなレストランに再び訪れた。

団委員長は日本語の胆嚢なアムルに感心しながら、上機嫌でおしゃべり。

 

 

                                             

 

団委員のSさんは、店内で泣きじゃくっている赤ちゃんをほおっておけず、抱き上げてあやす。

うしろでママとおばあちゃんが微笑んでいる。

この旅で何度も行われた埃日友好。

私たち日本人はエジプト人の素晴らしさを知った。

エジプト人は日本人の長所を少しは感じてくれただろうか。

 

 

                                        

 

後のお茶を飲んだ喫茶店の迎えにあるランプの店が、最後の夜に彩りをそえるように美しく輝いている。

ハン・ハリーリの夜は、数々のエジプトでのエピソードを心に残して、名残惜しそうに更けていった。 

 

明日は午後空港へ向かうが、午前の時間がもったいないと考え、

急きょ旅行会社にお願いして、巨大ショッピングモール「シティスターズ」へ連れて行って欲しいと頼んだ。

エジプトにしばらく残る私は同行できないが、遺跡と砂漠の国エジプトとは別の顔、現代のエジプトも知ってほしいと思ったからだ。

最後の飛び入りツアー、御一行は喜んでくれるだろうか。