アナザースカイ エジプト

もうひとつの故郷のように感じるエジプト。たびたび訪れるエジプトのフォト旅行記をご覧下さい。

ピラミッドエリアで遊ぼう♪

2013年06月28日 | 旅行

 

 

 

 

時間に堅いワリードは、約束の場所で待っていた。もちろん、ラクダのべブシも!

ワリードはラクダ御者の中で、頼りになる顔役。そして、ちょっと過保護なんじゃないの、と思うぐらいべブシを溺愛している。

ラクダにも当然、いろいろな性格がある。以前、腕白なラクダが突如走り出し、振り落とされそうになった恐ろしい経験を持つ。

その点、愛されべブシはおっとりしていて、穏やかな子だ。

 

 

 

                                

 

 

 

人を乗せる時、お人よし?な顔でちんまり座った状態から、立ち上がる時、長い足を前足から立てる。おのずと人は、ものすごくのけ反る。

そして、後ろ足を立てると、今度は前のめりになり、つんのめりそうになる。

案の定、ワーワーキャーキャー悲鳴をあげる。

そして完全に立ち上がると、思っていたよりも自分が高いところにいることに気付く。ひとこぶなので、安定もよろしくない。

いつもは男前な団委員長が、人一倍怖がっていられたので、涙が出るほど笑ってしまった。

 

 

             

 

                    

 ラクダとのふれあい、スリルにとんだ楽しいアクティビティーを終え、次はピラミッド絶景ポイントへ。

この場所から撮影すると、三大ピラミッドが、果てしないサハラ砂漠の真ん中に鎮座しているように写る。

大概ピラミッドの写真は、このようなスポットから撮影されているので、ラクダに長時間揺られて行かないと、ピラミッドを拝めないと誤解するのも無理はない。

しかし、町の中にたたずみ、人々と共にあるピラミッドも素敵だ。

 

 

 

             

                ドラゴンボール、フィージョン! 30過ぎた息子と20代後半の娘

 

次は、いよいよスフィンクスへ。

アラビア語では、アブルホール、怖いオジサンと呼ばれているファラオの顔をした獅子は、想像していたよりも小ぶりな印象を受ける。

あまりにもスケールのでかいピラミッドを見た後だからだろう。

そして、またひとつ残念なことに気づく。

スフィンクス前にあったカフェが閉店していたのだ。

ピラミッドとスフィンクスの借景の前で、ピラミッドエリアでの疲労や汗を、心地よい風と運ばれてきた冷たい飲み物が癒してくれるオープンカフェだった。

顔見知りになったヌビアのイケメンギャルソンは、どうしているだろう。やるせない気分。。。。。

 

 

               

 

 

気がつけば、太陽が真上に輝くランチの時間だ。

「トリビアの泉」で有名になったスフィンクスが見つめる先は、ケンタッキー、スフィンクス店!

そこで、アラブ風チキンを食べようと計画していた。

 

 

             

 

店に入ると、突然の多くの異邦人の来店にエジプト人スタッフはあたふた。

それでもスパイシーで、ホカホカジューシーなEGYPT KFCは、たいへん美味でござりました!

                                    

 

 

 

ハン・ハリーリの友人アハマドが、後日この店でエジプトの取材に訪れていた池上彰氏と遭遇している。

 

 

               

 

 

エジプトを歩けば、世界のセレブに当たる。

私は残念ながら、当たったことはないが。。。。

さて、午後からは、いよいよ最強セレブとのご対面となる。

その名は、キング・トゥト・アンク・アメン。ツタンカーメン王である。

 

 

 

 

 

 

 

 


偉大なる四角錐ハラムへ!

2013年06月22日 | 旅行

 

 

 

2013年3月7日。エジプト2日目。

タハリールでのデモが懸念されるため、ツアーのクライマックスにしたかったピラミッドとTUT王対面は、本日に決行!

クフ王のピラミッドは入場制限があるため早朝からのスタート、でも元気いっぱいのメンバー。

やはり、エジプトの大地は体調を整え、気分を上げてくれるからだろう。

 

              

 

 

ついに、自らの目でとらえた威風堂々の巨大ピラミッド。 

慣れ親しんだ映像や写真ではなく、そこに存在するピラミッドは、あまりにも圧倒的で美しい。

古代人の成し遂げたこの事業への努力を仰ぎ見て、一同感激のあまり言葉もない。

 

 

                                    

 

 

古代エジプト人が、このとんでもない国家的プロジェクトに挑んでいた頃、縄文式日本人は竪穴式住居で暮らしていた。

「世界ふしぎ発見」にご出演の若き考古学者、河江氏はやはりピラミッドは王墓だったと持論を展開されている。

とは言っても現在の墓のイメージではなく、仁徳天皇陵・兵馬俑などに近い現人神が埋葬される場所なのではなかったかと。

 

 

                              

 

 

ラー神を彷彿とさせる太陽光線のようなモニュメントは、古代には美しく化粧石に覆われ、強烈な太陽に反射しキラキラ輝いていたのではないだろうか。

人々は遥か遠くからでも眺められ、畏敬の念を持つには十分な対象のこれらピラミッドたちは、ファラオ王国の継続を助けたに違いない。

  

 

                                      

                                         ピラミッドはギザの町の中にある。ピラミッドから振り返れば、高層アパートが立ち並ぶ。               

 

 

以前、TVで専門家が、人類最後の日が訪れたとしても、ギザのピラミッドと万里の長城は、人類の生きた証として残存するだろうと言っていた言葉を思い出した。

それほどの計算をもって築きあげられたピラミッド。

古代エジプト人の叡智には、今さらながら驚きを覚える。

 

 

                        

 

 

                            

 

 

狭いキツイ回廊を通って、クフ王の玄室から現代へ舞い戻ったメンバーは、「膝が笑ってる~!」と大騒ぎをしている。

それを聞き流して、今からいよいよラクダ乗りアクティビティーに突入する。

太陽は、徐々にエジプトの青空を移動し、私たちを見下ろし始めている。

2年振りに再会のラクダ御者ワリードと、ラクダのべブシは約束の場所で待っていてくれるはずだ。

 

 

 

 

 

 

 


初めてのエジプト料理

2013年06月14日 | 旅行

 

 

買い物を終えると、辺りはすっかり夜のハン・ハリーリに装いを変化させていた。

まるで、懐かしい心ときめく夏祭のようだ。

革命直後と比べると、ずいぶんと人出が戻ってきていた。

空腹を覚えた私たちは、レストランへと向かう。

  

 

                     

 

ハン・ハリーリ内にある何度も利用した観光客用レストラン「ハン・ハリーリ」を予定していたが、なんと閉店してしまっていた。

他にも、無くなっていた店がチラホラ。

ハン・ハリーリの発展の変化というよりは、観光客の減少に持ちこたえることが出来なかったということだろうか。 

急きょ、アハマドが地元の人々が利用するローカルなレストランへ案内してくれることになった。

地元の物を食べて地元を知ろう!と豪語しながら、一行はご機嫌である。

 

 

 

                  

 

ほとんどの人がエジプト料理は初体験!

次々と運ばれてくる料理を前に、生野菜、生フルーツは食べないようにとご注意申し上げる。

浄化水を使う観光客用のレストランとは違って、エジプトの水道水で調理された可能性があるローカルレストランだからだ。

にも拘らず 「あっ!間違えて食べちゃった!」と言う人や 「私、大丈夫だと思う。」とか、一筋縄ではいかないガールスカウト。

まあ、なにごとも体験してみないとわからない。私は過去3回ほど、ひどい目にあった。

しかし、このメンバー、翌朝も元気で誰一人欠けることなくツアーに参加した!

 

 

 

                 

 

コフタ(牛か羊のひき肉の料理)、ケバブ、ビティンガーン(茄子)の炒め煮、モロヘイヤスープ、

ロッズ・ビ・シャアレイヤ(米に細いパスタが入ったコシャリのようなもの)。これにモロヘイヤスープをかけて食べるといっそう美味しい。

アエーシ(エジプトのパン)、ゴマや茄子のペースト(アエーシにつけて食べる) 

写真には写っていないが、このほかにマカローナ(ひき肉とマカロニをホイルに包んでオーブンで焼いたもの)、

バミヤ(牛肉、オクラの入ったトマトベースのシチュー)など。。。。。

メンバーは見事に平らげて、店を後にした。 エジプト料理は、お口に合ったようだ。

 

 

                                    

 

 

                 

 

食事の後はハン・ハリーリに戻り、インテリアに沢山の鏡が使われている有名なエル・フィシャウィー・カフェへ。

こうして、上陸を果たしたエジプトの初めての夜は 更けていく。

この華やいだ喧噪の街を歩いた ご気分は?

親日の友人や、すれ違うエジプシャンたちの感想は?

そしてエジプトの第一印象は?

などと、私は聞いてはいない。

なぜなら彼ら、彼女らの紅潮した楽しげな表情が、おのずと物語っているからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


日の丸はためくハン・ハリーリ

2013年06月08日 | 旅行

 

 

 

 

ハン・ハリーリのアハマドは、友だちと念願の自分たちの店を持った。

4年以上の付き合いになる彼の苦労を知っていただけに、本当に良かったと思う。

その店を訪れることも今回の旅の楽しみの一つだった。

 

 

                                  

 

 

 

私たちの到着を心待ちにして、通りまで迎えに来てくれた彼とフセイン広場を横切り、魔法のスークへ足を踏み入れる。

アハマドが天に向かって指をさし「ヒノマル!」とほほ笑む。

あっ!日の丸がはためいている!

日本の国旗が掲げられた旗の元にあるのが、アハマドたちの店だと言う。

 

 

 

                 

 

 

日本人を待ってくれていた彼らの心が、この日の丸なのだ。

私は、1970年代、学生運動盛んな頃に青春を送った。当時日の丸、国歌についてはいろいろな見解があり、そのわだかまりは燻ぶり続けていた。

しかしエジプトの人々が掲げてくれたこの日の丸は、純粋で平和で友情に溢れたものだった。

これほど胸が熱くなった日本国旗を、かつて見たことがあっただろうか。 

 

ありがとう。。。。

 

 

                  

 

 

店の前ではアブドが待っていてくれた。長い付き合いのアブドの可愛い笑顔には、いつもハートをわしづかみにされる。

今日は下見!のハン・ハリーリのはずが、一歩店に足を踏み入れたメンバーは商品を品定めして、気に入った物を次々と購入していってくれる。

つい「購入していってくれる」という表現をしてしまうほど、店側のエジプト人のような気持ちでいる自分に気づく。

 

 

                    

 

 以前の私は、価格のことで店主と大ゲンカになったり、交渉に時間がかかり思うように買い物ができなかったり、

価格がわからず随分余分にお金を支払ってしまったりと、数々の失敗経験を持つ。

しかしアハマドの店なら、友人たちにも安心して適正価格よりもさらに安く買い物をしてもらっているとの自負がある。

連帯意識の強い彼らは、自分の店にない商品でも、ハン・ハリーリを駆けずり回って、客の要望に応える商品を探し出して持ってきてくれる。

 

 

                                                         

 

 

以前と比べると、商品は品質向上しているのに、価格が随分値下がりしていることに気付く。価格を下げないと売れないのかもしれない。

革命以後の苦しい状態はまだまだ続いているのだ。

ひとときの安らぎのように客で溢れた店先を見ながら、エジプトの動向がますます気になってくる。

  

 

                                     

 

 停滞が続くエジプトは、本来の姿からは程遠い。

エジプトは、どのような形で再び立ち上がり力強く動きはじめ、真実の姿を甦らせるのだろう。

巷では、アラブの春ではなく冬だったとか、革命が起きたことは失敗だったとか、雑音が五月蝿い!

後になれば、そのようなことは誰でも言える。大切なことは、これからいかに前へ進んでいくかだ。

正義感の強いパワフルなエジプト人は、現状を打開していく力を必ず持っている。

そんなエジプトを、誰が何と言おうと絶対に諦めず、友人として信じて見守り続けることを改めて決意する。

 

 

 

 

 

 

 


夢のアフリカへ遊びに行こう!!

2013年06月01日 | 旅行

      

 

カタール航空QR803便が、予定通り午後11時50分夜空に飛び立った。

巨大な飛行物体は日本の大地を思いっきり蹴飛ばして、器用にふわりと気流に乗っかる。

空港のライトが「バイバイ!グッドラック!」と言いながら、みるみる遠ざかっていく。

この時の少しの緊張と、闇を突き進む感じが大好きだ。

闇を抜けると、太陽に包まれたエジプトに到達できるからだろう。

  

 

 

               

 

 ドーハに11時間後に到着。あと3時間足らずでエジプトに会える!

QR508便に乗り換えた頃は、期待で気持ちが焦ってくる。

「早く飛んで!早く着きたい!早く会いたい!」

 

 

               

 

 

間もなくアフリカ大陸に突入!この大陸は不思議な力を持つ。

気が体のうちから湧き上って、テンションが上がってくるのが自分でもわかる。

「夢のアフリカへ探しに行こう Iron Butterfly …♪」

荒井由美の歌がまたしても頭の中で流れ始める。(2年前もブログ「夢のアフリカへ探しに行こう」で歌っている)

 

 

                                      

    

 

眼下に広がるおなじみの空港に、見事に着地したIron Butterfly にお礼を言って、2年ぶりのエジプトの大地をしっかと踏みしめる。

 やっぱり!エジプトは期待を裏切らない。

この果てしないイシスブルーの空。3月の爽やかな大気。背伸びをして、エジプトの空気を肺いっぱいに吸い込む。

空港まで迎えに来てくれた日本語ガイドさんが、偶然顔なじみの友人だったことも嬉しい。

「戻ってきたよ…」と心の中で呟きながら、ホテルへと向かう。

 

 

                                            

 

 

ホテルへ着くと、仕事の都合をつけてきた娘が、ニコニコ笑って待ち構えていた。

エジプトで見る娘はちょっと違う。精悍に見えるのは親ばかだろう。

娘には、ガールスカウトの皆さんの笑顔も懐かしい。

 

 

                  

 

 

そして、何年か振りに対面の兄妹。二人とも嬉しそうで、少し照れくさそうだ。

思えばこの兄妹は本当に仲が良かった。

現在は佐賀とエジプトという距離を隔ててしまい、なかなか再会が叶わなかった。

今回無理をして旅行に参加したのも、妹会いたさだったのかもしれない。

 

 

                  

 

 

「4時になったら、このロビーに集合してください。」と娘が呼びかける。

小休止をとった私たちは、これから大好きな友人が待つハン・ハリーリへと向かう。

 

(この回から、ご一緒したSobueさんのご主人の素敵な写真もご了承を得て使わせていただきます。)